Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
ソフトウェア開発プロセスを,プロセス代数を基礎とする形式的仕様記述言語LOTOSによってモデル化する研究を行い,以下のような成果を得た. 1.ソフトウェア設計過程のモデル化の研究 オブジェクト指向分析・設計法,ジャクソン開発法,STATEMATE,GIST,LOTOSといった設計方法論や言語を用いた開発過程のモデル化を,Entity Relationship Modelを用いて行った.このモデルは,Process,Data,State,Eventといった6つの共通概念から構成されている. 2.LOTOS言語の記述スタイルの研究 形式的仕様記述言語LOTOSを用いて,どのように対象システム,対象プロセスを記述するかという記述スタイルの研究を行った.1の分析より,Event Oriented Style,State Oriented Style,Object Oriented Styleを提案した.これらのスタイルで記述を行ったときの評価を,仕様変更のしやすさという観点からおこなった.並列システムでは上位階層をObject Oriented Styleで記述し,下位階層をEventもしくはState Oriented Styleで記述していけばよいとの結論が得られた. 3.ソフトウェアプロセスのLOTOSによる形式的記述法の研究 ソフトウェア開発プロセス全体をプロセス中で行われる作業と,それらの作業を実行するための資源(人間や計算機)とに分けてモデル化を行った.2の成果より,LOTOSを用いて,作業はEvent Oriented Styleで,資源はObject Oriented Styleで記述するための方法論を構築した.さらに,実際のプロセスの記述実験を通して,本モデル化手法の有効性を確認した.
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