Project/Area Number |
02650368
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 英夫 東京大学, 工学部, 教授 (10013111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 英範 岐阜大学, 工学部, 助教授 (50196507)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 地区開発 / 計画支援システム / 3次元数値地図 / ネットワ-ク解析 / ファジ-エキスパ-トシステム |
Research Abstract |
本研究における研究課題は、1)地区開発計画案の作成・分析に必要とされる3次元数値地図の改良と空間解析機能強化、2)計画案の採算性評価や権利分配に重要な床等の空間価値評価方法、3)開発計画が周辺地域にもたらす影響の予測・評価手法である。各項目に対して得られた研究成果は以下の通りである。 1)3次元数値地図システムの改良とその3次元空間解析機能の強化 3次元数値地図は入力すべきデ-タ量が非常に多く、デ-タベ-ス化に不可欠な図形デ-タ間の位相関係を効率的に作成・更新することがきわめて因難であった。本研究ではレイヤ-グラフという概念を用いて、きわめて効率的に図形間の位相デ-タを構築することのできる形状表現モデルを開発した。その結果、対象地域の3次元数値地図の構築や開発計画案の作成・入力がきわめて容易になった。さらに開発区域内の歩行者動線の解析を支援するために、多層化した各フロア-を結ぶ3次元ネットワ-クを自動構築する手法を開発した。 2)空間利用価値の評価方法 ファジ-エキスパ-トシステムの形で、専門家の知識をデ-タベ-ス化し、3次元最短経路探索手法から与えられるアクセシビリティ指標や想定される歩行者動線への近接性などから各フロア-の空間利用価値を推定する方法を開発した。 3)周辺地域への影響分析手法 大規模な地区開発は周辺地域にさまざまな影響を与える。すなわち、所得・雇用の増加や交通混雑の発生、さらには景観などの居住環境の変化などである。しかしながら、これらの影響の定量的な予測手法は殆ど開発されていない。そこで、これらの影響予測手法についてもファジ-エキスパ-トシステムを利用し、定性的な知識や経験に基づいた総合的な予測を数値地図デ-タを用いて容易に行えるようにした。 最後に以上の結果を用いて簡単なケ-ススタディを行い、その有効性を概ね確認した。
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