Project/Area Number |
02650414
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
地濃 茂雄 福山大学, 工学部, 助教授 (60016673)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 署中コンクリ-ト / コンクリ-トの硬化性状 / コンクリ-トの強度発現性状 / 打込み温度 / 養生温度 / 水分蒸発 |
Research Abstract |
署中環境下において施工されるコンクリ-トの打込み時および養生時に受ける温度、湿度などの諸条件の履歴が、硬化・強度発現性状に及ぼす影響をセメントの水和反応との関連から明らかにし、それに基づくコンクリ-トの品質改善策を提示することを目的として実施した本研究の成果を研究項目別に示せば以下のようである。 第1項目「文献・実態調査」では、関連する既往の研究と署中コンクリ-ト工事の実態を総括し、署中コンクリ-トの特性が主に水和温度と水分蒸発に関わるものであることに注目して、その基礎的実験研究の要因を抽出するとともに、特にコンクリ-ト表層部がこの種影響を大きく受けることを指適し、以降の研究を進めるうえでの基本方針を示した。 第2項目「履歴条件と硬化性状」および第3項目「履歴条件と強度発現性状」では、各種コンクリ-トからウエットスクリ-ニングしたモルタル試料について、温度、湿度等の因子と水準の組合せ実験検討した。すなわち、打込み後の養生温度が硬化の進行に顕著な影響を与えることを明らかにし、養生初期の温度が高いほど早期材令下の強度発現は急速に進むが、その後は逆に遅滞すること、また水分蒸発の度合は打込み数時間内が最も著しく、その影響は以降の強度発現を支配することを見いだした。 第4項目「履歴条件と水和反応進行性」では、上記条件の下にセメントペ-スト硬化体の空隙分布等の経時変化を求め、養生温度が高いほど、水分蒸発が多いほど、長期材冷下の水和進行性が停滞することを明らかにした。 第5項目「総合検討」では、水和進行性と硬化・強度発現性状との間に高度な相関が認められることを示し、特に打込み後初期の温度を低下させること、ならびに水分蒸発を抑制することなどの品質改善策を提示した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)