Project/Area Number |
02650474
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
金属精錬・金属化学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
板恒 乙未生 東北大学, 選鉱製錬研究所, 助教授 (80006048)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 機能性合金 / 高温超伝導酸化物 / 水素吸蔵合金 / 熱力学デ-タ / 状態図デ-タ / 統計熱力学 |
Research Abstract |
1.YーCuーBa3元系合金の熱着力学的研究 YーCuーBaーO系の高温酸化物超伝導体の基礎として重要なYーCuーBa3元系合金の高温における熱力学的性質および状態図を研究し、次のような結果を得た。 (1)YーCu,YーBa,CuーBa各2元系の中間化合物の生成熱,熱容量,融解熱などを溶解熱量計や落下型熱量計を用いて測定し、報告値の存在しないこれら化合物の生成自由エネルギ-を温度の関数として導出することができた。 (2)YーCuーBa3元系合金の900℃以上の高温状態図を溶解平衡法を用いて作製し、YおよびBaの高組成測には広い2液相ないしは2固相共存領域が、またCu高組成側には均一融体領域が存在することを明らかにした。 (3)上記実験により得られた化合物の熱力学デ-タおよび状態図デ-タとコンピュ-タ-による熱力学解析法を用いて、YーCuーBa3元系合金の熱力学諸量および相関係を合金組成および温度の関数として総括的に表わすことのできるパラメ-タ-を算出することに成功した。 2.NiーLa系水素吸蔵合金の統計熱力学的研究 ジ-ベルト装置を用いてNiーLa系合金のPCT特性(平衡水素圧ー組成ー温度の相互関係)を測定し、大分配関数による統計熱力学の手法を用いて結果の解析を行った。この結果、水素圧が100気圧以下の条件では、水素は、NiーLa単位格子の3fサイトに3ケ,6mサイトに3ケが侵入型に配置するNi_5LaH_6合金を形成するが、強い歪エネルギ-の存在する1000気圧以上の水素圧の条件下では6mサイトに更に3ケの水素が侵入しNi_5LaH_9合金を作り得ることを統計熱力学で明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)