窒化物セラミックスとアルコ-ルの反応および表面修飾への応用
Project/Area Number |
02650565
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
無機工業化学・無機材料工学
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
服部 信 広島大学, 工学部, 教授 (30034416)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | 窒化物セラミックス / 窒化ホウ素 / 窒化ケイ素 / 表面酸性 / 表面反応 / 表面修飾 |
Research Abstract |
六方晶窒化ホウ素(BN)とαー窒化ケイ素(Si_3N_4)について行った。 1.反応の追跡 (1)水との反応:H_2O(ROHのR=Hに相当)とオ-トクレブで反応させ,生成アンモニアの定量から反応率を求めた。200℃36時間ではBNはSi_3N_4の約25%大きい反応率を示した。一次反応を仮定した生性化エネルギ-はBN:55,Si_3N_4:72KJmol^<-1>で,Janderの式適用ではそれぞれ79および132KJmol^<-1>であった。どちらが妥当かについては,現段階では断定し難い. (2)メタノ-ルとの反応:nーアルカノ-ルとの反応は水と比較して著しく低く,速度解析は困難であった.最も反応性の高かったメタノ-ルでは,一次反応でもJanderの式でも活性化エネルギ-は水より小さかった.測定精度の向上と反応機構の再検討の要がある。 2.表面分析 水およびメタノ-ルと反応させたSi_3N_4では表面水酸基の増加がIRスペクトル測定から認められたが,BNでは表面水酸基に起因する吸収がほとんど認められなかった。また,メタノ-ルの反応生成物表面における有機基の存在は,IRおよびレ-ザ-ラマン分光測定でも確認するに至らなかった. 3.表面酸性 どちらの物質も表面は弱い固体酸強度を示した。ヘプタン溶液からのピリジン吸着では,水と反応後表面酸点が増加したことが示唆された。塩化チオニルによる表面水酸基の塩標置換を試みた結果,Si_3N_4ではXPSにより表面塩素の存在を認めたが,BNでは確認されなかった。しかし,いずれも塩素化により表面酸強度は増加した。今後表面塩素を官能基として,これら非酸化物の表面有機修飾を試みたい。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)