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“かぶれ"機能を保持する漆硬化物の合成

Research Project

Project/Area Number 02650673
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 高分子合成
Research InstitutionTakaoka National College

Principal Investigator

蜷川 彰  高岡短期大学, 産業工芸学科, 教授 (10029051)

Project Period (FY) 1990
Project Status Completed (Fiscal Year 1990)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsかぶれ / 漆 / 硬化物 / 防腐剤
Research Abstract

漆が"かぶれ"を引き起こすことはよく知られており、また、それ故に嫌われてきた。漆液のこの強い"かぶれ"をひき起こす機能を利用して防腐剤としても使用されてきた。しかし、漆は"かぶれ"を引き起こすこと、また、漆自身が硬化して、その機能を失っていくため、取扱上の困難さも加わって、その用途は限られていた。本研究の目的は漆の"かぶれ"機能を保持する硬化物を合成することにある。"かぶれ"機能を保持する硬化物は、その機能性の故に微生物や幼生類の殺菌または忌避剤として働くことが期待され、また、硬化物であるため、有効成分の消費型と異なり、その性能に永続性が期待される。
ウルシオ-ルの"かぶれ"を引き起こす部位のマスキング剤の検索およびマスキング剤との反応条件について検討した。その結果、有機錫化合物としてジブチルスズハライドが適当であり、また反応条件として、溶剤、温度などを変えてマスキングウルシオ-ルを合成した。マスキングウルシオ-ルの硬化反応は130℃付近の温度で行った。塗膜の仕上がりはマスキング剤とウルシオ-ルとのモル比により大きく左右され、マスキング剤のモル比が高くなると、塗膜が脆くなり、低くなると漆独特の縮じみ現象が出来やすくなる傾向がみられた。塗膜からのマスキング剤の除去にはアルカリ水溶液を用い、反応時間を変化させて表面からのマスキング剤の除去の程度を分析した。出来た漆塗膜の"かぶれ"機能の評価は防腐剤としての効果を発揮出来るかで判定した。その結果、マスキング剤の濃度とマスキング剤の除去の程度によってことなるが、防腐機能を保持する漆塗膜の合成が可能となった。

Report

(1 results)
  • 1990 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 蜷川 彰: "漆塗膜の防腐機能" Chem.Express. 7. (1992)

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      1990 Annual Research Report

URL: 

Published: 1990-04-01   Modified: 2016-04-21  

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