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家蚕の雌性不妊に関する研究

Research Project

Project/Area Number 02660053
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 植物保護
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

須貝 悦治  東京農工大学, 農学部, 教授 (90014935)

Project Period (FY) 1990
Project Status Completed (Fiscal Year 1990)
Keywords雌性不妊 / 不着色死卵 / 過冷却処理 / 3倍体 / 受精 / 不還元分裂
Research Abstract

1)無脚蚕(ap/ap)の雌性不妊:apホモとapヘテロ個体及び大造との間で正逆交雑を行い,不妊化の原因がapホモの雌に存在することを確認した。次にapホモ雌蛾の生殖系諸器官を精査した結果,交尾のう組織の退化消失や精子管付近に形成された黒色色素の凝塊による精子の通過障害などが,不妊化の原因をなしていることを解明した。さらに,従来不可能であったapホモ個体の継代が,単為発生法によって可能であることを実証した。
2)雌蛹の高温密閉環境と不着色死卵の発現:発育末期の雌蛹を高温密閉環境下で保護し,羽化後これに正常雄を交配すると,産下卵の多くが不着色死卵となる。本研究では,特に蛹1頭当りの空気容量と不着色死卵の発現との関係を詳しく調べ,空気容量が9〜20mlの場合には,35℃で12時間処理すると100%が不着色となることを明らかにした。一方,これらの不着色死卵は,正常精子と受精する能力はあるが,その後の核分裂の初期段階で発育を停止し,致死することを明らかにした。また,処理区の卵でも休眠期胚まで発育の進んだ卵では孵化能力を保有し,次代への影響は認められなかった。
3)産下直後卵の過冷却処理と雌性不妊:産下直後の卵をー5℃で6〜9時間処理すると,それから孵化した個体では,雌の割合が著しく夛くなる。これらの雌蚕に正常雄を交配して産卵させると,87%の蛾が大小不規則で不受精卵の混在した卵を産み,産卵数も著しく減少し,孵化卵も全くみられず,顕著な不妊性を示すことが分った。交雑に用いた標識遺伝子の分離の状態から,これらの雌性不妊蛾は,不還元のZW卵核とZ精子核とが受精してできたzzW性染色体を持つ3倍体雌蚕であることを推定した。

Report

(1 results)
  • 1990 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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