Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
発芽後8日目の種子より抽出したmRNAを鋳型にしてcDNAを合成し、λgt10ファ-ジベクタ-に組み込んでcDNAライブラリ-を作製した。3×10^5個のプラ-クから,大麦のシステインプロテイナ-ゼ(CP)であるアリュ-レインcDNAをプロ-ブとしてスクリ-ニングした。その結果、制限酵素地図の異なる3個のクロ-ンを得た。これらの塩基配列をdideoxy法により決定したところ,コ-ドするタンパク質は各々458,471,362アミノ酸残基からなり,全てに、CPの活性トリアドが保存されていたことから,これら3種はCPをコ-ドしていると考えられ,それらのタンパク質をオリザインα,β,γと命名した。オリザインαには、先に当研究室で精製したコメCPのリジルエンドペプチダ-ゼ消化物のアミノ酸配列が含まれていた。オリザインα,β,γはいずれもN末端にシグナルペプチドを有しており、さらにα,β,はC末端にテロペプチド(各々99,100残基)を含んでいると推定された。三者の相同性はαとβ間で62%,αとγおよびβとγはそれぞれ43,41%であった。既知CPとの比較からオリザインα,βはアクチニジンあるいはパパイン,γはアリュ-レインおよびカテプシンHと高い相同性を有していた。 これら3種のオリザインは、ジベレリン酸(GA_3)によりmRNAの発現が誘導された。特にオリザインβはGA_3添加後,短時間に発現の増大がみられた。この遺伝子を単離し,5'上流域を調べたところ,GA_3レスポンスシ-クエンスがあった。
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