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トコトリエノ-ル類の脂質代謝調節機能

Research Project

Project/Area Number 02660098
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 応用生物化学・栄養化学
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

管野 道廣  九州大学, 農学部, 教授 (70038181)

Project Period (FY) 1990
Project Status Completed (Fiscal Year 1990)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywordsトコトリエノ-ル / トコフェロ-ル / リンパ吸収率 / HDLーコレステロ-ル / トロンボキサンA_2 / プロスタサイクリン / 血圧 / 血小板凝集
Research Abstract

本研究は脂質過酸化に起因する諸疾病の予防・改善のために、トコフェロ-ルに代る天然物質としてトコトリエノ-ル(T3)の脂質代謝調節機能に関する基礎知見を得ることを目的としたものである。
1.トコトリエノ-ルの吸収性:パ-ム油の精製工程で調製されたT3標品(αー,γーおよびδーT3をそれぞれ18,25および10%含み,残りのほとんどはαートコフェロ-ル,Toc)を胆汁酸塩ミセルとしてリンパ瘻を施したラットに経口投与し、リンパへの吸収効率を測定した結果、3種のT3は24時間に15〜20%吸収され、この値はTocの1.5〜2倍であった。この成績はT3は経口的にも効果が期待できることを示唆している。
2.トコトリエノ-ルの脂質代謝への影響:上記のT3標品を精製パ-ム油食に含まれる量(約3mg/飼料100g)の5および20倍量含むコレステロ-ル添加飼料をラットに4週間与えた。血清コレステロ-ル濃度に対しT3は大きな影響を示さなかったが、HDLーコレステロ-ル濃度はT3添加量に応じて高くなった。組織リン脂質中のアラキドン酸の割合は高濃度のT3食でも変化しなかったが、血小板によるトロンボキサンA_2および動脈壁によるプロスタサイクリンの産生は低下傾向を示した。しかし、この両エイコサノイドの比率はほとんど変らなかったので、T3はエイコサノイドの過剰産生を抑制し脂質代謝を改善する目的に沿うものと考えられた。
3.トコトリエノ-ルの降圧作用:自然発症高血圧ラット(SHR)の血圧上昇に及ぼすT3標品の効果を食餌レベル0.2%で調べたところ、T3標品はTocと同様の降圧効果を示した。血小板凝集に対しては影響はなかったが、正常動物の場合とは対照的に、T3は動脈壁によるプロスタサイクリン産生を増加させる傾向にあった。
以上の結果は、T3にはトコフェロ-ルとは異なる特異的な生理機能があることを指摘している。個々のT3成分についての検討が待たれる。

Report

(1 results)
  • 1990 Annual Research Report

URL: 

Published: 1990-04-01   Modified: 2016-04-21  

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