ハ-ブに含まれる脱変異原物質の同定とその作用機構の解明
Project/Area Number |
02660141
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
製造化学・食品
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
名武 昌人 神戸大学, 農学部, 教授 (00031170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芦田 均 神戸大学, 農学部, 助手 (90201889)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 脱変異原物質 / 抗癌物質 / ペパ-ミント / ハ-ブ / βーカロチン / 化学発癌物質 / TrpーPー2 / 生理活性物質 |
Research Abstract |
癌の原因は種々あるが、我々が日常摂取する化学発癌物質もその一つである。例えば蛋白質の加熱で生じるTrpーPー2、煙草や排気ガスに含まれるベンズピレンやニトロピレンがそれである。一方、旧約聖書の時代からハ-ブは様々な解毒効果を持った薬草と考えられていた。本研究では、ペパ-ミントに含まれる、TrpーPー2の変異原性を抑える解毒成分の同定を行なった。 (1)ペパ-ミントの水抽出物0.5mgは、Ames菌TA98株に作用させた10ngのTrpーPー2の変異原性を93%抑制し、濃度依存性もあった。水抽出物に抗変異原活性はなく、突然変異誘発頻度はゼロであった。ペパ-ミントの活性成分は脱変異原物質であると考えられた。 (2)活性成分の分離・精製を行なった。抽出溶媒の極性を順付強くして成分を抽出すると、高い活性が塩化メチレン画分にあった。この画分からセファデクスLHー20でクロロフィルを除き、溶媒分配法で洗浄して、エ-テルで結晶化した。結晶は赤色で、比活性は360倍に上がっていた。 (3)得られた結晶の融点は175〜177℃で、HPLC上で単一であり、最大吸収は462nmにあった。ハイマス及びプロトンとカ-ボンのNMRで同定すると、結晶の分析結果は標品のβーカロチンのそれと完全に一致した。 (4)βーカロチンと同定したペパ-ミント活性成分は、薬物代謝系での活性化を必要とする変異原物質、TrpーPー2、TrpーPー1、及びベンズピレンの変異原性は抑制するが、活性化を必要としないAFー2やニトロピレンの変異原性は抑えなかった。また、βーカロチンは変異原物質が薬物代謝系で活性化される時に、それを解毒すると推測された。 以上の結果から、ペパ-ミントの強い変異原抑制活性は、含量は少ないが比活性の高いβーカロチンと、比活性は低いが多量に含まれるクロロフィルやフラボノイドによると結論した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)