Project/Area Number |
02660156
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
林学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
穂積 和夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (40023486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 秋男 名古屋大学, 農学部, 助教授 (90126889)
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Project Period (FY) |
1990 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1990: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ベルタランフィ成長曲線 / 成長曲線 / uーw図 / 間伐 / 材積成長 / 幹断面積成長 / ヒノキ |
Research Abstract |
平成2年8月6日より11日にかけて,名古屋営林支局管内新城営林署125い林小班において,ヒノキを5本伐倒し,幹材積成長解析のための円板を採取した。本林分は過去1974年および1986年に,それぞれ材積にして30%の間伐をうけた58年生の林分である。 5本のサンプル木のうち,2番目に大きい木の幹材積成長曲線をuーw図を用いて解析した。その結果,この木は,過去2回の間伐によって、明らかに成長曲線の乗り換えを行っていることが,uーw図上で確認できた。ただし,ベルタランフィ式の係数への影響はまだ十分行っていない。しかし,幹材積の上限値への影響は確実であって,間伐を行えば,必ず上限値が増加する傾向をみとめることができた。 また,uーw図へおよぼす間伐の影響の仕方にも若干興味のある事実がみとめられた。それは,間伐後2ー3年を経過して始めてuの値の増加がみとめられることである。この事実の生物学的解釈には,さらなる研究が必要であろう。暫定的な解釈としては,間伐後一ヶ個体あたりの成長空間が増加し,これに対応した光合成系(葉量・枝量)の増大が起こり,このため光合成量が増大し,これがひいては林木の材積成長を増大させるというものである。しかしこの解釈の妥当性については吟味を必要としよう。 また成長曲線の乗り換えを起す要因としては,間伐以外のものが考えられる。というのは上記した間伐に伴う乗り換え以外に,2〜3回の乗り換えがみとめられるからである。この点については今のところどの要因が乗り換えを生じさせたのか,特定ができていない。将来の興味ある問題であろう。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)