木質材料のレ-ザ加工におけるCO_2レ-ザとYAGレ-ザの加工能力の差の原因究明
Project/Area Number |
02660169
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
林産学
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
服部 順昭 東京農工大学, 農学部, 助教授 (90115915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 正夫 東京農工大学, 農学部, 助手 (00014936)
喜多山 繁 東京農工大学, 農学部, 教授 (10026502)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | CO_2レ-ザ / YAGレ-ザ / 紙 / 木材 / 反射率 / 透過率 / レ-ザ加工 / 臨界加工エネルギ-密度 |
Research Abstract |
波長が10.6μmのCO_2レ-ザ光と1.06μmのYAGレ-ザ光で1桁異なるだけのレ-ザ光を紙や木材などの木質材料に照射した場合に、分解・消失する体積が全く異なる(YAGレ-ザでは顕著に加工されない)ことが経験的に知られているが、この原因が木質材料のレ-ザ光に対する吸収率が違うためなのか否か知るために、光学特性が異なると予想される数種の紙とつき板をレ-ザ光軸に45゚の角度に保持し、借用設備であるYAGレ-ザと現有設備であるCO_2レ-ザのビ-ムを低パワ-密度で試料に照射し、直接の反射光と透過光をパワ-メ-タで測定し、試料の位置に全反射ミラ-を置いたときと何も置かないときのパワ-を基準に反射率と透過率を求めた。さらに、種々のパワ-密度のレ-ザ光を試料に照射し、試料が加工され始めるときのエネルギ-密度を臨界加工エネルギ-密度として求めた。用いた試料は、化学分析用の濾紙(厚さ0.16mmと0.32mm)、透明度の高いトレ-シング紙(厚さ0.06mm)、カ-ボンを含んだ吸光度の高い半導電紙(厚さ0.12mm)、通帳用紙(厚さ0.13mm)、末晒含浸紙(厚さ0.27mm)、晒重袋(厚さ0.11mm)、ミズナラつき板(厚さ0.20mm、0.50mm、0.98mm)、ヒノキつき板(厚さ0.23mm、0.51mm、1.13mm)の9種、13通りである。 CO_2レ-ザ光の反射率と透過率はYAGレ-ザ光のそれより高くなった。これは、CO_2レ-ザ光の試料に対する吸収率がYAGレ-ザ光のそれより低く、加工性が悪いことになる。しかし、CO_2レ-ザ光の平均臨界加工エネルギ-密度は、試料によらず0.02J/mm^2とほぼ一定で、半導電紙を除いてYAGレ-ザのそれより1/5以下と低く、CO_2レ-ザの方が紙や木材の加工に適していることが分かった。CO_2レ-ザ光の反射率と透過率が高かったのは、CO_2レ-ザ光の試料表面での乱反射と透過面での散乱が実験装置の都合によりかなりあったためと思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
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