ポプラとハリエンジュとの細胞融合による雑種個体の作出
Project/Area Number |
02660172
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
林産学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
福田 忠徳 名古屋大学, 農学部, 助手 (10023441)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | ポプラとハリエンジュのカルス / 懸濁培養細胞 / 細胞融合 / プロトプラストの単離 / 体細胞雑個体の作出 |
Research Abstract |
本課題の研究を1年間行い,以下の成果が得られた。 1.ハリエンジュカルスからの幼植物体の再生について (1)カルス誘導:MS修正無機・有機栄養液に2.4ーD0.2mg/l,カイネチン0.5mg/lを添加し,庶糖・寒天を加えた培地に外植片を置床し,28℃,暗条件で培養すると1〜2週間でカルスは誘導された。 (2)不定芽誘導:(1)で得られたカルスを上記誘導培地の2.4ーD濃度を0.5mg/l,カイネチン濃度を1.25mg/lに変えた培地に移植し,明条件で継代培養を行うと,カルスは緑色化した。この緑色化したカルスをオ-キシンを含まないか,少量含む種々の培地で培養を行ったが,不定芽の誘導は起らなかった。培養条件をさらに検討する必要がある。従って,次の段階である発根誘導,幼植物体の再生実験はできなかった。 2.プロトプラストの単離・再生・培養について (1)葉肉組織からのプロトプラストの単離 無菌的に培養したポプラ幼植物体の葉肉組織を酵素液IIに懸濁し,30分間振盪すると10^6個/ml以上のプロトプラストが得られた。 (2)懸濁培養細胞からのプロトプラストの単離 ポプラの懸濁培養細胞の場合は酵素液IIIに,ハリエンジュの懸濁培養細胞の場合はポプラの場合と同様酵素液IIIに懸濁し,45分間振盪するとそれぞれ5×10^5個/ml,10^6個/mlのプロトプラストが得られた。 (3)プロトプラストの再生と培養 得られたプロトプラストをDーマンニト-ルを含む液体培地に懸濁して培養を行ったがコロニ-の形成は認められなかった。また,オ-キシン,サイトカイニン,庶糖,アンモニウムイオンの濃度を変えた各種培地について、コロニ-の形成を試みたが成功に至らなかった。以上のように,最終目標には到達していないが研究は着実に進んでいる。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)