Project/Area Number |
02660323
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
原 茂雄 岩手大学, 農学部, 助教授 (50003778)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 牛 / 消化管収縮運動 / phaseIII / migrating contractions / 針通電刺激 / 酒石酸レバロルファン / カテコ-ルアミン / βーエンドルフィン |
Research Abstract |
牛の針治療に関する基礎的研究を目的として、針通電刺激(通電刺激)における消化管平滑筋の収縮運動と内分泌動態の関係について実験を行った。 材料と方法 牛1頭、山羊2頭を用いて、force transducerを第一胃、第二胃、第四胃、十二指腸、空腸、、回腸、肓腸、結腸の漿膜面に1〜2個縫着した。記録は従来の8chと新設の4ch記録器を併置して12chとして行った。通電刺激は第13胸椎・第1腰椎(天平穴)及び第6腰椎・仙椎(百会穴)の各々の椎間孔に針を刺入して、1〜2V、2Hz、20〜30minの通電刺激を行った。通電刺激における収縮運動を連続記録しながら経時的に採血してカテコルアミン(CA)2分画(アドレナリン、ノルアドレナリン)、ACTH、βーエンドルフィン(βE)を分析した。さらに自律神経剤、オピエ-ト刺激剤(トリメブチンマレ-ト:TM)、オピエ-ト拮抗剤(酒石酸レバロルファン:酒石酸L)を投与して針通電刺激における消化管収縮運動と比較した。 結果通電刺激では、胃運動は一過性に抑制され十二指着にphaseIII(強収縮)が出現し空腸、回腸へ伝播した(migrating contractions:MC)。肓腸以下では回腸との関連性は不明であったが通電刺激により収縮運動が誘起された。通電刺激ともないCA、ACTH、βEは上昇した。CA投与では第一胃、第二胃、第四胃を抑制するとともに十二指腸球部にphaseIIIを誘起し、空腸、回腸に伝播した。TMの投与では胃の抑制と小腸のphaseIIIが同時に誘起された。オピエ-ト拮抗薬である酒石酸Lは生理的な胃小腸の収縮運動を誘起することが認められた。 まとめ 通電刺激は胃運動を一過性に抑制するとともに十二指腸にphaseIIIを誘起させたことはCA、オピエ-ト刺物質激あるいはその拮抗物質のなどが関与していることが示唆された。
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