Immunosympathectomy動物における交感神経活動代償機構の解析
Project/Area Number |
02670052
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurophysiology and muscle physiology
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
小川 正晴 高知医科大学, 医学部, 助教授 (50111951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松林 公蔵 高知医科大学, 老年十内科, 助手 (70190494)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 神経成長因子(NGF) / 抗NGF抗体 / ラット / 組織蛍光法 / MAO電顕組織化学 / 眼瞼下垂 / 自律性C線維 |
Research Abstract |
内因性神経成長因子(NGF)は、胎生期の交感神経節細胞の分化と成長を促進し、成熟交感神経節細胞の生存と機能維持に必須なpolypeptideである。逆にまた、胎生期に抗NGF抗体を投与し、内因性NGFを枯渇させる操作は、immunosympathectomyとよばれている。しかし、この操作が末梢神経系におよぼす影響についての報告は少なく、とりわけ定量的検討はなされていない。それは従来、交感神経線維を形態学的に同定する方法が確立されていなっかたことにもよる。今回は、内因性NGFの枯渇が、末梢性自律神経系におよぼす影響を組織化学的方法を用いて定量的に検討した。約300匹のマウス顎下腺より、Bocciniらの方法に準じて、NGFを抽出した。ついで、2.5SNGFを家兎に免疫し、その抗血清をStoeckelらの方法にもとずいて、アフィニティ-クロマトグラフィ-を通し、抗体を用いて作成した。ラットに生直後から抗NGF抗体1μg/g,10μg/gを5日間皮下注し、4週間後に上頚部交感神経節の大きさを対照と比較した。また、対照と抗体10μg/g投与群において、血圧値を比較するとともに、左心室後壁、腸管膜動脈、結さつ坐骨神経に分布する交感神経を組織蛍光法を用いて観察した。さらに、Monomine Oxidase(MAO)染色電顕法を行った。その結果、上頚部交感神経節は抗体の用量依存的に萎縮を示した。抗NGF抗体処理群では著明な眼瞼下垂を呈し、また対照と比べて血圧の低値を認めた。組織蛍光法による観察では、抗体投与群で、左心室、腸管膜動脈、坐骨神経内のカテコ-ルアミン蛍光が著明に減弱を示していた。また、immunosympathectomyによって、坐骨神経内の無髄線維の約16%を構成するMAO陽性線維が、平均86%の脱落を示した。この事実は、MAO陽性線維が自律性C線維であることを強く示唆している。本法を用いることにより、交感神経障害モデル動物の作成が可能である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)