Project/Area Number |
02670064
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
根来 英雄 福井医科大学, 医学部, 教授 (90018903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 真 福井医科大学, 医学部, 助手 (90192153)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | オキシトシン / 乳汁射出反射 / burst discharge / パルス状分泌 / 神経分泌細胞 / 授乳 / 視床下部ニュ-ロン / 伝導路 |
Research Abstract |
乳汁射出反射の際のオキシトシン(OXT)パルス状分泌の基礎をなすOXT細胞のburst活動について次の二つの角度から研究した。まず、(1)burst発火はOXT細胞の内在機能であるかどうかを、ラットの視床下部スライスの視索上核(SON)ニュ-ロンの活動を記録することによって検討した。その結果、授乳期ラットのみならず非発情期ラット、オスラットにおいても自発的にburst発火を示すものが約10%強のSONニュ-ロンに見られた。さらに、SONに依存する神経伝達物質の作動薬、拮抗薬を投与してburs発火の発現に対する影響を観察したが、僅かに促進効果が認められたphenylephrine(5×10^<ー6>M)を除き、他は効果がなかった。つぎに、(2)OXT細胞への求心性入力がburst発火の信号として送られている可能性を探った。この実験ではウレタン麻酔下の授乳期ラット視床下部(室傍核より尾側部)から、視索上核の電気刺激に対し逆行性に反応するニュ-ロンを探索した。46個のそのようなニュ-ロンのうち視床下部背内側核およびその周辺から記録された13個のニュ-ロンが、乳仔の吸啜刺激に応じて起こった乳汁射出の直前にOXT細胞と同様なburst発火を示した。しかも、その細胞の背景発火活動はOXT細胞のそれと異なり、吸啜刺激依存性であった。 以上、in vitroのOXT細胞は内在性にburst発火を起こす性質を持っていることが示唆されたが、一方、in vivoの実験では乳首からの求心伝導路中の中継細胞が乳汁射出反射の際にburst発火を示すことも明らかにされた。これらの事実から、乳汁射出反射において乳首からの持続的な入力は求心路の途中で周期的なburst発火パタ-ンに変換されて視索上核、室傍核へ伝えられると、伝在性にもburst発火しやすい性質を持ったOXT細胞は一斉にburst発火を起こし、OXTのパルス状分泌が誘起されるものと考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)