Project/Area Number |
02670168
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
寄生虫学(含医用動物学)
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
山根 洋右 島根医科大学, 医学部, 教授 (60032182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 顕治 島根医科大学, 医学部, 助手 (00167933)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 幼虫移行症 / マンソン孤虫症 / 有鉤嚢尾虫 / 輸入性条虫症 / 寄生虫疫学 / 宿主一寄生虫相互関係 / 機能微細構造学 / 幼虫生理活性物質 |
Research Abstract |
日本におけるマンソン孤虫症の発生状況を1977から1988年にわたる10年間について調査した。報告事例は合計115例認められ、1980ー1982年と1985ー1987年にピ-クがみられ、症例に性差はなく、年間平均10例前後の発症がみられる。 感染源は、カエルが最も多く、ヘビ、ニワトリ、サカナ、マムシ、川水・井戸水、シカなどがあげられる。寄生部位は、腹部、乳房、胸部、大腿部、眼部、脳、臀部、腕・手指、陰嚢・陰茎、顔面、胸腔、鼠蹊部の順であった。(1991年第一回アジア・太平洋疫学学会発表予定) 日本における有鉤嚢虫症とその感染源調査、韓国・中国における有鉤嚢虫症の疫学調査については、現在共同調査を継続中である。あわせて行った輸入条虫症調査ではアラスカで感染した広節裂頭条虫の感染輸入例(1990年第46回日本寄生虫学会西日本支部大会発表)、韓国における日本海裂頭条虫感染分布と日本における太平洋裂頭条虫の人体感染第3例(1991年第60回日本寄生虫学会大会発表予定)を明らかにした。 マンソン孤虫症における体内移行に伴う実験的研究では、幼虫神経系及び基底膜におけるセロトニン分布、体内移行時のアラキドン酸カスケ-ドの関与、表皮細胞膜および排泄系の微細構造的変化、宿主細胞の動態とH_2O_2局在について明らかにした(1990年第59回日本寄生虫学会大会及び第46回日本寄生虫学会西日本支部大会発表)。 また、幼虫からの分泌が予想されるプロスタグランディンについては幼虫をアラキドン酸で培養後、除蛋白、トリグリセライド除去後、酢酸エチルで抽出、9ーanthryldiazomethaneで蛍光ラベルし、逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフィ-により分離を行った。現在、マススペクトロメリ-により、検出されたピ-クの同定中である。
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