カドミウム腎症における尿細管リン再吸収障害と骨代謝異常に関する臨床疫学的研究
Project/Area Number |
02670235
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
公衆衛生学
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
青島 恵子 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (20126501)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 環境汚染 / カドミウム / イタイイタイ病 / 尿細管障害 / β_2ーmicroglobulin / 骨減少症 |
Research Abstract |
カドミウム暴露による骨代謝への影響とその病態メカニズム、男女差(性差)を明らかにするために、富山県神通川流域カドミウム汚染地住民(55〜72歳)を対象に、尿細管機能と骨代謝機能を検討し、以下の結果を得た。1)β_2ーマイクログロブリン1,000μglg creatinine以上の高β_2マイクログロブリン(β_2ーm)尿例は、男45.6%,女37.3%と高頻度に認められた。これら高β_2ーm尿例163例(男78例,女85例)中、Fractional excretion(FE)β_2ーm10%以上の高度尿細管障害例40例(男23例,女17例)を見出した。2)FEβ_2ーm10%以上を呈した40例中、34例(男21例,女13例)について詳細な骨代謝機能検査を行い、低リン血症、アルカリホスファタ-ゼならびにオステオカルシンの血中における増加を、男女ともに認めた。3)低リン血症は、尿細管におけるリンの再吸収低下によってもたらされていることを明らかにした。4)血清アルカリホスファタ-ゼとオステオカルシンとの間には密接な関連を認め、血清オステオカルシンが骨代謝異常を示す有用な指標であることを明らかにした。5)血清オステオカルシン値は、骨萎縮が進行するほど高くなり、カドミウム腎症における骨代謝異常が認められた。6)血中活性型ビタミンD(1,25ーdihydroxyvitamin D,25ーRydroxyritamin D)は、腎機能の低下と関連して低下しており、尿細管障害が高度な例では、腎におけるビタミンD代謝異常を認めた。7)以上の結果より、カドミウム腎症では、高度(FEβ_2ーm10%以上)となると、男女を問わずカルシウム・リン・ビタミンD代謝の異常を認め、さらにその結果として骨委縮(骨減少症)を呈していた。男の1例では、骨改変層を疑わせる骨シンチグラムの結果を得ており、更に詳しい検査が必要である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)