ATLの発症におけるHTLVーI・tax遺伝子発現の関与
Project/Area Number |
02670286
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
橘 宣祥 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (90094094)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | HTLVーI / ATL / recombinant Tax protein / Western bloting / PCR / HTLVーIキャリア- / tax抗体 |
Research Abstract |
HTLVーI tax遺伝子産物p40taxはHTLVーI感染リンパ球においてウイルスの増殖だけでなく、ILー2R、ILー2、FOSなどの細胞遺伝子を活性化させ増殖の促進ひいては腫瘍化を起こすと考えられている。本研究は、HTLVーIキャリア-におけるtax蛋白発現状況とATL発症の関連について検討することを目的とする。 1.tax抗体の測定。宮崎地方のHTLVーIキャリア-血清中のtax抗体を、われわれが作成したrecombinant tax蛋白を用いたwestern blot法によって半定量的に測定した。 (1)tax抗体陽性率。男で48/83(57.8%)、女102/171(59.6%)、計150/254(59.1%)であった。年代別には陽性率の差は見られなかった。 (2)HTLVーI抗体価との関連。PA法による抗体価が1.4096以上で83%、256〜2048で58%、128以下で35%と抗体価の高いほうがtax抗体陽性率も高い傾向が見られた。またtax抗体陽性キャリア-のほうが平均抗体価は高く、陽性は2324、陰性は968であった。 (3)感染性との関連。夫婦間では、夫がtax抗体陽性の妻のHTLVーI抗体陽性率が高く、母子間でも、tax抗体陽性の母親の子が陽性率が高い傾向がみられた。以上のことから、tax抗体陽性者では陰性者にくらべて、HTLVーIの増殖が促進し感染性も上昇している可能性が示唆された。 (4)tax抗体単独陽性者の検索。HTLVーI抗体陰性者734名中tax蛋白に対する抗体のみを保有するものが11名見いだされた。その意義についてはさらに検討中である。 2.PCR法によるHTLVーIプロウイルスの検出。 キャリア-のリンパ球DNAからHTLVーIプロウイルスDNAをtax領域のSK43/SK44をプライマ-としてPCR法で増幅してDNA量を測定した。tax抗体の有無は産生されるDNA量と有意の相関を認めなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)
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[Publications] N Mueller,N Tachibana,S O Stuver,A Okayama,J Ishizaki,E Shishime,K Murai,S Shioiri,K Tsuda: "Human Retrovirology HTLV" RAVEN PRESS,New York, 484 (1990)