肺毛細血管透過性評価についての総合的実験モデルの開発
Project/Area Number |
02670341
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
大久保 信一 信州大学, 医学部, 助手 (80092865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 一彦 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (70174985)
小林 俊夫 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (80020775)
半田 健次郎 信州大学, 医学部, 助教授 (70020724)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 肺毛細血管透過性 / 肺リンパ動態 / 摘出還流肺 / 濾過係数 / 反発係数 / 肺毛細血管圧 / 仔羊 / 肺水腫 |
Research Abstract |
我々はすでに覚醒時緬羊を用い、各種肺障害モデルにおける肺水腫について肺リンパ動態を用いて検討してきたが、肺水腫の直接評価が不可能なこと、他臓器からのリンパ液の混入などの問題点が指摘されてきた。今回は仔羊および家兎を用い、以下の2項目について検討した。 1.仔羊における肺微小血管壁透過性評価についての総合的実験モデルの開発。上部胸管にカニュ-レを挿入し、肺のみを体外循還装置にて環流することにより純粋な肺リンパ液を採取した。また左房圧を上昇させることにより肺水腫を惹起させ、肺重量変化を連続記録し、スタ-リングの水分交換式における濾過係数を算出した。肺毛細血管圧は動静脈同時閉塞法を用いて測定した。さらに還流血液の総蛋白量およびヘマトクリット値の相対的増加を指標としてマロンらの計算式により上記水分交換式における反発係数を算出した。結果:濾過係数は0.18±0.02ml/min/mmHg/100g肺湿重量であり、反発係数は0.66±0.07であった。肺リンパ流量は左房圧を5から20mmHgに上昇させることにより0.4から2.4ml/hrに増加し、リンパ・血漿タンパク濃度比は0.63から0.47に低下した。以上より、同一実験における総合的実験モデルは完成し、今後さらに種々の肺障害モデルに対して応用していく予定である。 2.家兎における微小血管壁透過性評価。摘出肺標本を作製し、生理的電解質溶液により還流し、循環動態および肺重量の変化を連続記録し、上記方法と同様に濾過係数を算出した。本実験群については、白血球遊走因子の肺微小血管壁透過性におよぼす効果について現在進行中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)