Project/Area Number |
02670393
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐藤 秀幸 大阪大学, 医学部, 助手 (70167435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田内 潤 大阪大学, 医学部, 助手 (20197544)
井上 通敏 大阪大学, 医学部附属病院, 教授 (30028401)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | アドリアマイシン / 心筋症 / Ca overload / NMRスペクトロスコピ- / 5FーBAPTA / 心不全 |
Research Abstract |
心筋虚血後の再潅流障害の発生に、虚血・再潅流に伴う細胞内Ca^<2+>イオンのoverloadが重要な役割を演じていることが、我々の研究をはじめとして多く報告されている。さらに、虚血を伴わない細胞内Caのoverloadによっても心筋の収縮性の低下が引き起こされることが報告されている。一方、抗癌剤の一つであるアドリアマイシンは、古くから心毒性を有することが知られているが、その機作については、未だ不明な点が多く、従ってその有用な予防法も知られていない。本研究では、従来より我々が使用している弗素NMR(FーNMR)を用いた摘出潅流心での細胞内Ca^<2+>イオン濃度測定法を用い、アドリアマイシンによる心収縮性の障害における細胞内Ca overloadの関与を検討し、併さて、アドリアマイシンに対する心筋保護法を細胞内Ca^<2+>イオンの動態に基づく観点から開発・検討した。弗素化合物5FーBAPTAは、Ca結合型と非結合型でFーNMR上異なった化学シフトを示し、両者の比よりCa^<2+>イオン濃度の測定が可能である。まず、フェレットの摘出潅流心標本をモデルとし、アドリアマイシン(30mg/l)を潅流液中に加える前、投与中、投与30分後のwashoutにおける細胞内Caイオン濃度([Ca^<2+>]i)の時間平均値を観測した。[Ca^<2+>]iは、対照時381+66nM(n=5,mean+SEM)より、30分投与中、有意に増加した(789+171nM)。さらにwashout30分後においても[Ca^<2+>]iの増加は有意であった。左室内に挿入したバル-ンにより測定した等容性左室発生圧は対照時の81+9%まで低下し(n=12,p〈0.05)、washout後も改善を認めなかった。次に7例においてアドリアマイシン投与による高エネルギ-燐酸代謝変動をP^<31>ーNMRにより検討したが、無機燐、ATP、クレアチン燐酸とも有意な変化は認めなかった。以上より、アドリアマイシンによるCa overloadが投与中止30分後も持続し、虚血を伴わない心収縮能低下を惹起している可能性が示唆された。(業績は現在投稿中)
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