免疫シンチグラフィ、治療における正常組織集積の低下と腫瘍集積の向上の工夫
Project/Area Number |
02670499
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
木村 良子 愛媛大学, 医学部, 講師 (50195385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越智 香 愛媛大学, 医学部, 助手 (10214157)
藤井 崇 愛媛大学, 医学部, 助手 (70209005)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 免疫シンチグラフィ- / ^<111>In標識抗体 / DTPA / 腫瘍 |
Research Abstract |
免疫シンチグラフィにおいて、標識核種として撮像に適したエネルギ-と半減期を持つ ^<111>Inは、肝臓への集積が高く、応用上の問題点となっている。そこで、体内において、抗体から遊離すると思われる ^<111>Inを肝臓に摂取される前に除去する目的でDTPAを投与し効果を検討した。 ^<111>Inは、DTPA anhydride法で抗体にDTPAを結合させ、ゲル濾過精製したDTPA抗体を ^<111>InClと反応させ作成した。さらに、ゲル濾過しフリ-の ^<111>Inを除去した。 ^<111>In標識抗体を、人血清中で37℃でインキュベ-トし、経時的に採取し高速液体クロマトグラフィで分析すると、 ^<111>Inの放射活性は抗体分画(1)から分子量50000から60000の分画(2)に移り、4日後には約50%の活性が分画(2)に移った。この系にDTPAを添加しておくと分画(2)には放射活性は出現せず、分子量1000以下の分画(3)に放射活性は出現する。蛋白量は経時的は変化は見られなかった。分画(2)は、トランスフェリン分画であり、通常の標識法では血清中で ^<111>Inは比較的不安定であり、遊離した ^<111>Inは容易にトランスフェリンと結合し肝臓へ取り込まれるものと思われる。DTPAは、遊離した ^<111>Inをトランスフェリンよりはがすことが示唆された。そこでラット肝細胞を培養し、肝細胞への標識抗体の取り込みをDTPA存在下に検討した。肝細胞への ^<111>Inの取り込みは培養系にDTPAを添加することにより減少したが、摂取された ^<111>Inは、DTPAにより除去できなかった。担癌マウスに、標識抗体をluCi/lug/mouse投与後、DTPAを連日、0.5〜2.0mg/mouse腹腔内投与し、経時的に屠殺し生体内分布を検討した。各臓器の%ID/gを比較すると、4日目の、肝臓、賢臓のカウントがDTPA投与群において有意に低下し、かつ、体重当たりヒト換算で臨床に投与しうる0.5mg/mouse投与においても、肝、賢の取り込みは有意に低下し、キレ-ト剤による正常臓器への ^<111>In集積の軽減の可能性が示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)