肝移植におけるグラフト肝機能不全の発生機序の解明とその予防法の検討(障害発生機序からみた摘出法,保存法ならびに肝viability判定法の検討)
Project/Area Number |
02670532
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大河内 信弘 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (40213673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
標葉 隆三郎 東北大学, 医学部, 助手 (20192106)
土井 秀之 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90188839)
里見 進 東北大学, 医学部, 講師 (00154120)
田口 喜雄 東北大学, 医学部, 助教授 (70004885)
佐藤 俊一 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (30162431)
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Project Period (FY) |
1990 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1991: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 肝移植 / primary graft nonfunction / ミトコンドリア / 過酸化脂質 / フリ-ラジカル / 類洞内皮細胞 / 人工心肺 / Primary graft nonfunction / 極超微弱発光 |
Research Abstract |
(1)温阻血ならびに肝移植時の肝障害発生機序の解明 培養細胞を用いた低温阻血後復温酸素化した際の過酸化脂質量の変化:ラット肝をコラゲナ-ゼで潅流し、肝実質細胞を培養した。培養肝実質細胞を0から24時間の低温阻血をおいた後復温酸素化した。保存中ならびに復温酸素化後の細胞膜成分の脂質過酸化物であるフォスファチジルコリン・ペルオキシド、および脂質過酸化物と特異的に反応するDCFH・DA負荷後の蛍光強度を測定した。保存時間の延長と共にフォスファチジル・コリンの値は増加したが、保存中は軽度の増加にとどまった。DCFH・DA負荷による蛍光強度も保存時間の延長とともに値が増加し、低温阻血後復温酸素化すると肝細胞は脂質過酸化を受け易くなることが明らかとなった。 (2)donation,保存法による肝障害抑制の組織学的、生化学的効果判定 UW液およびその構成成分についての検討:豚を用いいて肝を摘出し、UW液で保存、経時的に透過型電子顕微鏡象、ミトコンドリア機能、発生するラジカル量を測定した。同液で24時間保存した肝を同所性に移植したところ、6頭中2頭の生存がえられた。類洞内皮細胞は12時間までは良好に保たれていたが、コリンズ液保存に比べてラジカルの発生ならびにミトコンドリアのATP産生能には有為差がなかった。以上の結果よりUW液中に添加されているアロプリノ-ル、グルタチオン、アデノシンは不要であると考えられた。 (3)軽自動車でも運搬可能な人工心肺装置の設計を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)