Project/Area Number |
02670599
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
八巻 重雄 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (30133953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近江 三喜男 東北大学, 医学部, 助手 (00144931)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 肺静脈狭窄モデル / 血行動態値 / 肺血管病変 |
Research Abstract |
幼若豚の肺静脈をバンディングし、成長にともなって肺静脈の狭窄をきたす実験モデルを作成し、血行動態値と肺血管病変の関連を検討した。 〈方法〉生後約3週の幼若豚を用い左上肺静脈のみバンディングした群(A群)6頭、左上下肺静脈をバンディングした群(B群)6頭を作成し、バンディング前と8週間後の血行動態値測定と肺組織採取をおこなった。肺組織標本では肺小動静脈(PA,PV)の中膜の厚さを求め、半径100μでの中膜厚Dr=100μと血行動態値との関連をみた。 〈結果〉圧測定値(torr)、全肺血管低抗(U)、Dr=100μ(μ)を示す。 PA、左PAW、PA/Ao、全肺血管低抗がB群で有意に高かった。RPA,LUPA,LLPAのDr=100μは同群内ではほぼ同値であったが、B群はA群より有意に高かった。LLPVのDr=100μがB群でA群より有意に高値であった。 〈考察及び結論〉幼若豚を用いた肺静脈狭窄モデルにおいて慢性期に肺動脈圧と肺動脈楔入圧が上昇し、それぞれ肺静脈2枝狭窄群で1枝狭窄群より高値であった。肺血管病変に関し、肺小静脈では狭窄肺静脈系でのみ中膜肥厚が進行したが、肺小動脈では肺静脈狭窄部位に関わらず同一群の左右肺で同程度の中膜肥厚がみられ、肺動脈圧の高い群ほど高度の中膜肥厚を呈した。
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