排卵機構におけるメラトニンの病態生理学的意義に関する研究
Project/Area Number |
02670744
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
岡谷 裕二 高知医科大学, 医学部, 講師 (70145142)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | メラトニン / 松果体 / プロラクチン / 高プロラクチン血症 |
Research Abstract |
正常成熟婦人においては、夜間に増量を示すMelatonin分泌とprolactin分泌パタ-ンには有意の相関を示すことを明らかにしてきた。 今回、さらに、夜間にのみprolactinの異常な分泌亢進をみるnocturnal hyperprolactinemia、並びに日中の血中prolactin値が100ng/ml以下を示すmoderate hyperprolactinemia症例に注目し、夜間のmelatonin分泌とprolactin分泌との関連を検討した。nocturnal hyperprolactinemia症例の夜間のmelatoninの分泌パタ-ンは、正常婦人と同様であったが、その分泌量は有意に高値であった。prolactin分泌は、夜間に著明な増量を示した。melatonin分泌とprolactin分泌との関連については、prolactinの増量は、melatoninの増量より2時間遅れた増量を示し、正常婦人と同一のmelatoninーprolactin分泌の関連が示された。既ち、nocturnal hyperprolactinemiaの夜間のprolactin分泌の亢進に対して、melatoninの分泌の増量がその要因の一つである可能性が示唆された。 一方、moderate hyperprolactinemia群ではmelatonin分泌パタ-ン、並びにその増量も正常婦人と差は認められなかった。prolactin分泌については、夜間に著明な増量を示すものの、melatonin分泌とprolactin分泌との関連については、正常妊婦にみられた様な関連性が明らかに崩ていることが示された。既ちmoderate hyperprolactinemiaにおける、夜間のprolactin分泌亢進機序には、melatoninとは別の要因が強く関与していることが示唆された。 以上、nocturnal hyperprolactinemiaならびにmoderate hyperprolactinemia症例の夜間のprolactin分泌機序をmelatonin分泌パタ-ンの関連から検討し、その発症機序に明らかな違いのあることが示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)