Project/Area Number |
02670772
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
川端 五十鈴 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80008250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 雅一 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (90217894)
近藤 玲子 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00192071)
増田 成夫 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (90209437)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Keywords | 扁桃 / 胚中心 / 暗殻 / コンピュ-タ-・グラフィクス |
Research Abstract |
1.研究目的:本研究の目的はヒトロ蓋扁桃の胚中心の形態をコンピュ-タ-グラフィクスによる三次元画像解析法を用いて立体像化し、その三次元像より機能を知ろうとする胚中心の機能的形態学研究である。扁桃はリンパ様組織と云われるように主体は胚中心を有するリンパ組織であり、胚中心は明中心と暗殻より構成されている。これらの形態的特徴より胚中心の機能を知るのが本研究の目的である。 2.研究材料と研究方法:手術時に摘出した口蓋扁桃を研究材料とした。ホルマリン固定、セロイジン包理、連続切片作製、HE染色を施行した。光顕像を拡大し、明中心、暗殻をデジタイザ-でトレ-スして、コンピュ-タ-に入力し、立体画像化して形態を観察した。 3.観察結果:扁桃炎を反復する習慣性扁桃炎(A群)の扁桃と炎症の既往のない肥大軽度(B群)の扁桃の両者の胚中心を比較検討した。B群の胚中心は一般に小さく、暗殻も明中心の一部を被覆しているが、A群ではその形態は複雑なものが多い。明中心、暗殻の体積はB群はA群に比べて小さい値を示した。また扁桃が肥大するにつれて胚中心の大きさが大きくなる傾向を示した。炎症を反復する扁桃では明中心の体積が大きく、リンパ球の増殖の場として退行萎縮しないためと推定した。 そこで家兎の扁桃でリンパ球の細胞分裂の動態を抗Brduモノクロ-ナル抗体法で細胞分裂を観察してコンピュ-タ-・グラフィクスで立体画像化し検討した。リンパ球の細胞分裂のない胚中心、また胚中心の一定の部位に分裂像がみられた。この所見は第92回日耳鼻総会、第2回国際扁桃シンポジウムで報告する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)