Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
本研究においてはレ-ザ-フレア-セルメ-タ-、ダッチラビットをもちい(1)基礎研究としてプロスタグランディンF2(PGF2α,15ーproーPGF 2α,PGF 2β)点眼による房水蛋白濃度変化、(2)エンドトキシン静脈注射による房水蛋白濃度測定および、FITC標識アルブミン静注によるフルオロフォトメトリ-を同時におこない以下の結果を得た。 (1)PG点眼実験。各PGs濃度0.05〜0.5μmを点眼し12時間経時的に測定した。点眼後1〜2間後に房水蛋白濃度は150〜170mg/dlに達し、その後12時間の経過で他眼(対照)の蛋白濃度50mg/dlに減少しPGF2は容量依存性の房水蛋白濃度の増加を生じることが判明した。 (2)エンドトキシン誘発ぶどう膜炎(Endotoxin Induced Uveitis:EIU)。エンドトキシン(S.Typhimurum,E.coli)を0.25,0.5,2.5μg/ml/kg静注。静注後3〜6時間で房水蛋白濃度はピ-クに達しその後の濃度は0.25μgの場合500(E.Coli),1500(Salmonella)mg/dl,0.5μgで6000,5500であった。同時におこなったフルオロフォトメトリ-で房水フルオレセイン濃度と房水蛋白濃度との間に有意の相関(P<0.001)が得られた。その後房水蛋白は24時間で投与前値に回復した。経時的濃度変化カ-ブから得られる房水蛋白濃度積分値には容量依存性が得られ、この変化はSalmonellaではE.coliの約2倍であった。 以上よりPGF 2α,Endotoxinにより容量依存性の房水蛋白濃度の増加を生じ、レ-ザ-フレアセルメ-タ-は非侵襲的にこの変化を測定できることから本研究により前眼部炎症モデルが確立し得た。現在、抗炎症剤の薬効評価について継続研究中である。
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