Project/Area Number |
02670847
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三條 大助 東北大学, 歯学部, 教授 (70013943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗和田 しづ子 東北大学, 歯学部, 助手 (60225274)
和泉 博之 東北大学, 歯学部, 助手 (20108541)
笹野 高嗣 東北大学, 歯学部附属病院, 講師 (10125560)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 歯根膜血流 / レ-ザ-ドブラ-血流計 / 三叉神経刺激 |
Research Abstract |
歯根膜は、歯髄および歯周組織における炎症のpathwayとして臨床に深く関わりを持つ組織である。しかしながら歯根膜は歯と歯槽骨の間に挟まれ、容積が小さいためにこの組織の血流動態を検索することは因難とされていた。そこで本研究では、まず歯根膜における血流動態の測定法を検討し、次にこの測定法を応用して歯根膜における血管拡張反応について検討した。 結果: (1)歯根膜血流の測定にレ-ザ-ドプラ-血流計の応用を試み、ネコを用いて歯肉を剥離し歯槽骨を削除して歯根膜を露出させ、血流を持続的にモニタ-する方法を確立した。 (2)歯を押したときの歯根膜血流の反応を検討するために、キャリブレ-ションされた一定の荷重を種々の方向から歯に加えた。この結果、歯根膜血流の瞬時の反応が明確に観察され、歯根膜血流を変化させるための荷重の閾値および変化量の最大値などが明らかになった。さらに、歯根膜の外力に対する反応は、歯頚部と根尖部で異なり、また荷重の方向によっても異なることが明瞭に観察された。 (3)三叉神経を逆伝導性に刺激したときの歯根膜血流の変化を検討するために、中枢端を切断した上歯槽神経を逆伝導性に電気刺激した。この結果、歯根膜血流は、減少、増加およびそれらの複合という3つのパタ-ンとして観察された。この結果から、歯根膜血流は交感神経による血管収縮、感覚神経の逆伝導による血管拡張により支配されていることが示唆された。 以上の結果から、レ-ザ-ドプラ-血流計は、歯根膜の血流動態の観察に有用であり、今後さらに歯根膜血流の神経調節機構について詳細に検討していきたいと考えている。
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