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照射後における軟組織障害発生と組織血流量の変化

Research Project

Project/Area Number 02670895
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 外科・放射線系歯学
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

久保 和子  大阪大学, 歯学部, 助手 (60144515)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 古川 惣平  大阪大学, 歯学部, 助手 (80173524)
渕端 孟  大阪大学, 歯学部, 教授 (70028728)
Project Period (FY) 1990
Project Status Completed (Fiscal Year 1990)
Budget Amount *help
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Keywords組織微小循環血流量 / 頭頸部悪性腫瘍 / 放射線治療 / 軟組織障害 / 線量
Research Abstract

阪大歯学部附属病院歯科放射線科に設置させた4MVの高圧X線治療装置で1990年9月から1月にかけての6ヵ月間に頭頸部に放射線治療が施行された悪性腫瘍患者は15名で、それより以前に照射されていた3名とあわせて18名についてレ-ザ-組織微小循環血流量計(ALF21)を使用し血流量を測定した。舌癌7例、口腔底癌3例、頬粘膜癌4例、歯肉癌2例、口唇癌1例、顎下唾液腺癌1例で、そのうち10例は手術後の既治療例であった。測定部位は、左右側の口角、耳下前方、顎下部の皮膚を基準とした。それ以外には症例に応じて中頸部と頬部等で適宜計測をおこなった。線量の増加に応じて継時的に測定可能であったのは11例であった。計測は5秒毎に6回行ない、最高と最低値を除いた平均値を求めた。部位別では照射前の口角部の血流量の平均値が6.9、顎下部が5.7であるのに比較して、耳下部は3.6ml/min/100gと血流量が低い傾向にあった。照射野内ではいずれの部位でも、線量の増加に従って血流量は漸増し、特に耳下部、口角部と顎下部では60Gy以上では各々28.7,25.1,23.5ml/min/100gとなり、照射期間中の皮膚の炎症が血流量値の増加で示された。術前照射または再発後の姑息照射の症例が大部分のために、長期経過観察された症例は無く、今回は皮膚の線維化が生じる課程を観察できなかった。今後症例数を増やし検討を加えたい。軟組降潰瘍が発生した症例は1例も認められなかった。照射前の口腔粘膜の血流量は舌では、34.5ml/min/100gであったが、歯科用のプロ-ブを用いても固定が困難で測定値のバラツキが大きく、プロ-ブの固定方法の改善が今後の課題として残された。また既治療例で術後の再発例のために、明確な解剖関係の不明な症例が多く再現性にも問題を残した。皮膚の血流量の測定に関しても姿勢等で測定値の変化が著しく、シェル等を使用した姿勢の再現の工夫も必要と考えられる。

Report

(1 results)
  • 1990 Annual Research Report

URL: 

Published: 1990-04-01   Modified: 2016-04-21  

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