Project/Area Number |
02670901
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
外科・放射線系歯学
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
平岩 清貴 徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (30173214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝下 幸夫 徳島大学, 歯学部, 助手 (30226964)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 軟骨細胞 / レチノイン酸 / 細胞増殖 / X型コラ-ゲン / プロテインキナ-ゼC / リン酸化 |
Research Abstract |
われわれは鶏胚成長板から細胞を分離し、6日間精遊培養を経たのち培養細胞を単層培養系に移したが、本細胞はX型コラ-ゲン合成およびin vitroでの石灰化から肥大軟骨細胞の性質を有する最終分化に至った軟骨細胞であると考えられた。本細胞はレチノイン酸により増殖の促進と分化の抑制が認められた。この増殖の促進はレチノイン酸濃度1nMから1μMの範囲で濃度依存的なものであった。レチノイン酸の作用は上皮増殖因子を介することなく、直接軟骨細胞の増殖を促進するものと考えられた。また、軟骨細胞の細胞質画分および核画分にレチノイン酸結合能が認められ、レチノイン酸の作用機構あるいは作用の調節への関与が示唆された。さらに、レチノイン酸による軟骨細胞の増殖促進作用の機構を解明するために、細胞内情報伝達系の一つであるプロテインキナ-ゼCについて検討を加えた。まず、プロテインキナ-ゼCの阻害剤であるホルボ-ルエステル、H7およびスフィンゴシンを用いて、レチノイン酸による軟骨細胞の増殖促進作用への影響を調べたところ、これら阻害剤によりレチノイン酸による軟骨細胞の増殖促進効果は抑制された。そこで、プロテインキナ-ゼC活性を測定したところ、レチノイン酸により膜画分では著明な変化を認めなかったが、細胞質内の活性に増加が認められ、レチノイン酸による軟骨細胞の増殖促進はプロテインキナ-ゼCを介していることが示唆された。軟骨細胞の分化の指標としてX型コラ-ゲンの生成合を検討したところ、これには著明な変化は認めなかった。レチノイン酸による軟骨細胞のリン酸化に検討を加えたところ、分子量約39、34、32、20Kなどのいくつかのタンパク質のリン酸化がレチノイン酸により短時間で誘導されることを確認した。現在このレチノイン酸による軟骨細胞のリン酸化にプロテインキナ-ゼCが関与しているかどうかを検討している。
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