自己硬化型アパタクトの骨,歯との接着機構に関する研究
Project/Area Number |
02670913
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
外科・放射線系歯学
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
瀬戸 皖一 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60064367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小早川 元博 鶴見大学, 歯学部, 助手 (70186724)
高田 典彦 鶴見大学, 歯学部, 助手 (10197105)
佐藤 淳一 鶴見大学, 歯学部, 講師 (70187201)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 自己硬化型アパタクト / 骨 / 歯 / 接着機構 / 電顕 |
Research Abstract |
ビ-グル犬の下顎骨および大腿骨に皮質骨から骨髄にいたる骨欠損を形成し,A)主成分αーTCPの粉粒と主成分クエン酸の水溶液を練和し凝結体と成ったものを填入,B)HAP顆粒を填入,C)骨欠損のみとした。術後2,4,12週に,2.5%グルタ-ルアルデヒド,2%パラホルムアルデヒド混合液にて,潅流固定後屠殺し,組織の切り出し後,資料を2分割し,一方を脱灰後通法に従い資料を作成HE染色後光顕にて観察し,他方を未脱灰で電顕用資料とした。光顕による観察結果では,2週:骨膜側と骨髄側に軽度の炎症性細胞浸潤がA),B),C)にみられ,皮質骨と自己硬化型HAPの界面には被膜用構造物の存在する部位と,密に接触している部位が混在していた。4週:A)におては自己硬化型HAPと骨膜との間は新生梁状骨で覆われ,皮質骨とは密に接し,骨髄側には繊維性被膜が認められた。B)とC)においては骨髄側に新生梁状骨がみられた。12週:A)においては自己硬化型HAPと骨膜の間は層板状の骨で覆われ,皮質骨とは密に接し,骨髄側では繊維性被膜にそって骨の形成が見られた。B)においては骨髄側からほぼ骨膜まで新生梁状骨でみたされ,HAP顆粒とは密に接していた。C)においては骨髄側からほぼ骨膜まで新生梁状骨でみたされていた。X線回析の結果ではA)において埋入7日後にHAPと同様の回析パタ-ンをしめしていた。またSEM観察の結果では,骨埋入1週目の資料の割断面では直径約10μmのあなが所々認められたが,連続多孔体ではなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)