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東南アジア産食糧の食品栄養学的研究ーパ-ムシュガの鉄の利用性と脂質代謝に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 02680067
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 家政学
Research InstitutionFukuoka University of Education

Principal Investigator

堀 康二  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20036908)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 沖田 卓雄  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (80100733)
Project Period (FY) 1990
Project Status Completed (Fiscal Year 1990)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords肝臓コレステロ-ル / 血清コレステロ-ル / 三価鉄 / 二価鉄 / パ-ム(ヤシ)シュガ- / 貪血 / 鉄の化学形態 / 胆汁酸
Research Abstract

目的:インドネシアおよびその周辺国で使用されているパ-ムシュガ-は,ヤシの樹液を鉄釜で濃縮して作る。精製度が低いため,パ-ムシュガ-中の鉄含量は高く,生物的有効性も高いものと予想される。黒砂糖と同様に,パ-ムシュガ-にも血漿コレステロ-ル低下作用が期待できる。そこで,白ネズミを使ってパ-ムシュガ-の貪血改善と血清コレステロ-ル低下作用について調べた。
方法:3週間鉄欠乏食で白ネズミを飼育した後,糖質源としてパ-ムシュガ-(66%)を含む飼料を与え,3週間飼育し,血清鉄,ヘモグロビン濃度を測定した。糖質源としてパ-ムシュガ-(65.1%)を含む高コレステロ-ル食で3週間飼育した後,血清コレステロ-ル,各組織のコレステロ-ル,糞中ステロ-ル,および胆汁酸濃度を測定した。
結果:3週間鉄欠乏食で飼育した白ネズミに,パ-ムシュガ-食を与えると血清鉄およびヘモグロビン濃度は基本食群の47%,88%まで回復した。このパ-ムシュガ-食は,鉄濃度が基本食の11%しか含まれていないので,硫酸第二鉄をパ-ムシュガ-食に添加し,基本食と同じ鉄濃度にし,鉄欠乏白ネズミに与えた。鉄添加パ-ムシュガ-食群の血清鉄およびヘモグロビン濃度は基本食群の109%,101%で,貪血を改善した。
パ-ムシュガ-は血清コレステロ-ル量,動脈硬化指数を低下させ,肝臓のコレステロ-ル濃度も低下させた。排泄胆汁酸量はパ-ムシュガ-食群で増加した。これらの変化は有意なものであった。
結論:パ-ムシュガ-中には二価鉄が多く,生物的有効性が高い。パ-ムシュガ-は,三価鉄の吸収を高め,血液中,肝臓中のコレステロ-ル濃度を低下させる機能がある。パ-ムシュガ-の広い利用は栄養改善に有益で,パ-ム(ヤシ)生産地の産業振興に役立つと考える。

Report

(1 results)
  • 1990 Annual Research Report

URL: 

Published: 1990-04-01   Modified: 2016-04-21  

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