Project/Area Number |
02680153
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
代謝生物化学
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
徳田 元 東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (40125943)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | 蛋白質の膜透過 / 再構成実験系 / プロトン駆動力 / 大腸菌 / 海洋細菌 |
Research Abstract |
反転膜小胞を用いたin vitro蛋白質膜透過系において、以下の成果が得られた。 1.分子内にジスルフィド結合を持った前駆体蛋白質は、大腸菌の膜を透過するためにプロトン駆動力が必須となることを見いだした。 2.大腸菌の蛋白質膜透過反応において、プロトン駆動力はATPに対する親和性を高める作用を持っていることを見いだした。 3.大腸菌蛋白質膜透過反応において、ATPとプロトン駆動力の役割に関してこれまでに得られた知見を総合し、モデルを提出した。 4.海洋性好塩細菌Vibrio alginolyticusの反転膜小胞において、蛋白質膜透過のin vitro実験系を構築し、大腸菌のSecA蛋白質が顕著に反応を促進することを見いだした。またこの系において、プロトン駆動力ではなく、Na^+駆動力が重要であることを見いだした。 大腸菌の蛋白質膜透過系の再構成実験系において、以下の成果が得られた。 1.細胞質膜をオクチルグルコシドで可溶化後、希釈によってオクチルグルコシドを除きリポゾ-ムに組み込み、蛋白質の膜透過系を再構成する方法を確立した。 2.SecE蛋白質を精製し、これが膜透過の必須の因子であることを明らかにした。 3.Secy蛋白質を精製し、蛋白質膜透過装置の必須因子であることを証明した。また、膜透過装置の基本単位は、SecE、Secy、SecAの3者のみで構築できることを明らかにした。
|