Project/Area Number |
02801008
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
美学(含芸術諸学)
|
Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
徳家 雅子 武庫川女子大学, 文学部, 助教授 (00102806)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 舞踊主題 / 作品構造 / 作品題材 / 鑑賞 / イメ-ジ / 解釈 / フレ-ズ / 感情価 |
Research Abstract |
舞踊主題は、個々の創作者にとっての創作活動への動機づけ、作品構成の基盤、作品伝達の主要素等の機能を果たすと考えられる。この研究では、これらの機能を踏まえ、作品構造の分析、作品鑑賞者による作品解釈の調査、創作者の意図と解釈の照合を行うことにより、言語を介さぬ身体表現である舞踊主題が何であるのか、舞踊作品に主題がどの様に反映されているのかを明きらかにすることを試みた。今回、作品鑑賞調査・分析を行う上で、殊に動きの生命とも言うべきダイナミックスを消さずに作品の伝達・鑑賞が為されるよう、映像でなく、実演によりこれを行った。対象作品は各々表現意図・表現形成が異なるものを選定し、異なるものの中に認められる共通性を探ることにより、舞踊主題表現特性を見ることを意図した。作品ジャンルはモダンダンス(4作品)ジャズダンス(3作品)とし、鑑賞者は舞踊経験をもつ学生約100名とした。 鑑賞調査結果では、モダンダンスの方がジャズダンスに比べ作品が明確なイメ-ジを持って、感受され、より深い解釈がなされる傾向にあることが認められ、印象に残る動きも多いことが認められる。印象付けの要因としては、動きの新鮮さ・意外性、動きの形態性によるイメ-ジの触発・連想の拡がり、動きのコントラストの強さ等をその根底として強調されており、これはモダンダンス・ジャズダンスの両作品に共通に認められた。また、印象付けられる部分は、創作者の意図する強調部分と重なることが多く、表現的意図がよく反映された結果と考えられる。 動きによる伝達機能を一旦言語に置換し分析を進める範囲で考えると言語上の表現に見られる舞踊主題は、動きの形態・リズム・踊跡・人的配置・音楽や小道具の扱いに表現意図がそれぞれ反映され、主題によりこれらの要素に顕著な特徴を示し作品化されていることが認められた。 今は主題について明確な結果が得られていないが、更に検討を深める。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)