シェイクスピアの原文による英語能創作の研究ー「能ハムレット」ー
Project/Area Number |
02801058
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
英語・英文学(アメリカ語・アメリカ文学)
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
宗片 邦義 静岡大学, 教養部, 文部教官教授 (10022104)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | シェイクスピア / 能 / 詩劇 / オペラ・歌劇 / ハムレット / 悲劇 / 日本音楽 / 禅 |
Research Abstract |
シェイクスピアの英語の原文に観世流の節付をほどこし、さらに囃子や舞をつけて英語の能の台本(謡い本)を創り上げることがこの研究の目的であったが、この目的はシェイクスピアの代表的な戯曲『ハムレット』を用いて完全に達成された。さらにその成果はまもなく一冊の図書として刊行されるはこびとなった。 具体的には、 1.これまで実験公演『英語能ハムレット』に用いた謡曲台本の中から3種類をえらんだ。すなわち、(1)五場構成のもの (2)二場構成のもの (3)一場のみのもの 2.これら3種のそれぞれに関し、能楽の専門家たちの助言を仰ぎながら検討を加え、台本として完成していった。 3.特に拍子合の部分に関しては、八ツ割表を作製し、専門家の校閲を仰いだ。 4.出来上った台本を改ためて,謡い・舞い・囃子・装束・道具その他あらゆる点から専門家の校閲を仰ぎ、『英語能ハムレット』の台本として完成した。 5.この台本に、これまでの公演記録の中から多数の舞台写真とその他の記録をそえて、本年まもなく研究社出版株式会社から一冊の図書として刊行される予定である。 以上が、研究実績の概要であるが、この研究の継続発展として、(1)上記台本による国の内外における公演、(2)他のシェイクスピア戯曲による英語能の創作がすでに考えられている。 結語:シェイクスピアの原文による英語能の創作、そしてその謡曲台本の刊行という画期的な成果は国際的に大きな意味をもつものと期待する。
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Report
(1 results)
Research Products
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