Project/Area Number |
02804016
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
固体物性
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
石舘 健男 静岡大学, 理学部, 助教授 (80022226)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | 強誘電体 / 構造相転移 / 光カ-効果 / 相図 / ペロヴスカイト型結晶 |
Research Abstract |
異方性場の微視的起源を明らかにして、BaTi03の相転移機構を統一的に解明することを目的として実施した研究内容は次の通りである。ほぼ最初の実施計画通りに研究が進められている。 1)温度変化用の圧力装置として熱容量の小さい小型のダイアモンドアンヴィルセルを作成した。 2)温度範囲ー30℃から100℃までの相転移点の温度圧力相図の精密測定のために、ペルチェ素子を用いたガス加圧型温度可変装置をペルチエ素子を用いて作成した。 3)圧力を迅速に測定するために、ルビ-蛍光迅速測定システムを作成中である。 4)現有のYAGレ-ザを用いて、室温高圧下並びに高温高圧下で単結晶について測定をした。低温高圧下での測定は準備中である。 5)光カ-効果の測定のために、モ-ドロッカ-を購入し、ピコ秒モ-ドロックYAGレ-ザ-を作成中である。 6)測定精度ならびに能率向上のために現有のパソコンを用いたデ-タ自動取込装置を作成中であるが、プログラムソフトは完成している。 7)5)の完成をまってBaTi03の相転移近傍で、ゆらぎの緩和時間の本格的測定を行う。 新しく得られた知見 BaTi03のブリユアン散乱の温度依存性を測定し、圧力依存性の結果と比較することによって、高圧下で弾性的異方性が減少していることが分った。この結果は、我々が期待している相線の折れ曲りが出現することを支持するものである。
|