Project/Area Number |
02806006
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
園芸・造園学
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
川田 和秀 香川大学, 農学部, 助教授 (60152964)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 博敏 香川大学, 農学部, 教授 (30035969)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1990: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | スダチ / 酢ミカン / 香酸柑橘 / 生理障害 / 低温障害 / 貯蔵 / 冷蔵 / 包装 |
Research Abstract |
スダチは、徳島県特産の酢ミカンの一種で、未熟な緑色果に商品価値が有り、成熟して黄変すると新鮮さに欠けるうえ、その果汁の持つ独特な酸味と芳香が失われる。そのため、露地栽培では9月上旬に未熟果を収穫し、貯蔵後需要にあわせて出荷している。その貯蔵方法は当研究室において一応確立され、徳島の産地では生産量の約一割に当る700トン余がこの方法によって各農家で貯蔵されているが、長期貯蔵では果皮生理障害の発生等の問題がまだ残っている。本研究では、この障害の発生を抑える対策として、予措の条件、温湯処理(50℃の温湯に5分間浸漬)、エチレン吸収剤、水分吸着袋などについて検討した。また、予措および貯蔵中の諸成分の変化についても分析調査した。 その結果;(1)貯蔵19〜20週後の出庫時の健全果率は無予措で0%、予措2日間で10%、予措4日間で30%となったが、フィルム下で4日間予措を行った区の健全果率は12%と低かった。(2)温湯処理の効果は高く、収穫日の異なる4回の実験のいずれにおいても健全果が多くなったうえ、20℃に出庫5日後の健全果率も高く棚持ちが良かった。(3)温湯処理をするタイミングについて、収穫当日から収穫後3日目までを比べたところ、収穫後1日目に行った区で98%と健全果率も最も高かった。(4)エチレン吸着剤を加えた区では、袋内のエチレン濃度はほぼOppmで健全果も多かったが、水分吸着袋と併用するとなお効果が高かった。同様に、温湯処理区にエチレン吸着剤を加えるとさらに健全果が多かった。(5)予措中のプロリン、ABA含量の変化と生理障害の発生の関係は明らかでなかった。
|