Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
種子型は収量の増大に密接に関与している重要形質であり、同定した変異原因遺伝子が関与する情報伝達系の解明とその利用は、将来、分子育種学的手法による多収性品種の作出を可能にするものと期待できる。種子型の異常な短粒変異体d11の変異原因遺伝子の同定と単離を、マップベースクローニング法を用いて行った。マップベースクローニングの結果、D11遺伝子はブラシノステロイド生合成経路に関与する新規チトクロムP450遺伝子をコードしていることを明らかにした。さらなる解析により、D11遺伝子がブラシノステロイド生合成経路の6-デオキソティファステロールへの合成ステップとティファステロールへの合成ステップを触媒している可能性を示唆した。本研究は、イネの種子形成には、植物ホルモンの1つであるブラシノステロイドが重要な働きをしていることを明らかにした。このP450は、ブラシノステロイド生合成の新規なステップを触媒するタンパク質であった。加えて、高等植物においては、モデル植物であるシロイヌナズナ以外では、困難が多いと考えられていたマップベースクローニング法にて、変異原因遺伝子を単離できることを実証した。
All 2005 2004 2000 Other
All Journal Article (2 results) Patent(Industrial Property Rights) (1 results) Publications (2 results)
Plant Cell 17(3)
Pages: 776-790
Rice Genetic Newsletter 17
Pages: 18-19