温熱と制がん剤の併用効果及びその臨床応用に関する基礎的研究
Project/Area Number |
03151022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
加納 永一 福井医科大学, 医学部, 教授 (70065910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向島 偕 秋田成人病医療センター, 副所長
芥田 敬三 京都大学原子炉実験所, 助手 (70144285)
前田 迪郎 鳥取大学, 医学部, 講師 (70032208)
大泉 幸雄 東海大学, 医学部, 講師 (30024813)
馬嶋 秀行 日本大学, 歯学部, 講師 (60165701)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥15,500,000 (Direct Cost: ¥15,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥15,500,000 (Direct Cost: ¥15,500,000)
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Keywords | Hyperthermia Oncology / Thermochemotherapy / Thermotolerance / Experimental animals / In vitro cell culture / Angiotensin II / Bleomycin |
Research Abstract |
代表者及び分担者等は温熱と制癌剤の併用効果及びその臨床応用に関し以下の通り基礎的に研究した。加納は(1)Vー79細胞の温熱耐性誘導における熱shock蛋白の役割及びその合成と細胞内分布について、及び(2)low hyperthermia(此の様に言い慣わされている:当該研究においては40℃)による後加温が44℃前加温生残動態に及ぼす効果、特に44℃短時間加温による温熱亜致死的障害領域(44℃加温時間で表現)の40℃後加温による短縮、即ち温熱亜致死的障害回復の40℃後加温による阻止、について研究した。前者は他機関との共同研究によるもので当該研究代表者はその細胞水準での動力学的実験の全部を分担した。後者は臨床上の意義が相当程度に高い事項で此の様なmodalityで加温する事により温熱細胞致死効果は著しく増大する事を細胞温熱感受性の異なる2細胞株を用いて証明した。馬嶋は温熱耐性の出現消退の動力学とCDDP或いはbleomycinの効果との相互関係について、及び重粒子線照射後再発のmouse FSaII腫瘍の放射線及び温熱両感受性について研究した。大泉は温熱低感受性Lewis移植肺癌への温熱と塩酸aclarubicin(DWA2114R)併用実験治療中における当該腫瘍の成長と肺転移頻度について研究した。前田は(1)局所温熱療法中の腫瘍の血流に及ぼすAngiotensinIIの効果について、及び(2)rat小腸の手術的吻合の治癒に及ぼす局所温熱療法の影響について研究した。芥田及び向島はdegradable starch microsphere(一定値の直径の澱粉課粒で、此れを標的領域動脈に注射すると標的腫瘍を含む標的臓器内の毛細血管に栓塞し一過性且つ著明に血流を減少せしめるが本来澱粉であるので、毛細血管径や残存血流量に依存して比較的短時間内に溶解し一時的栓塞は消滅する)によるヒト肝癌における一過性乏血の温熱腫瘍制御効果について研究した。 又、加納及び久住等は1980年から1991年迄の日本人著者の含まれる温熱療法関係全刊行物のリストを作製(日本ハイパ-サ-ミア学会誌サップルメントとして近時刊行予定)した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)
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[Publications] K.AKUTA,M.ABE,M.KONDO,T.YOSHIKAWA,Y.TANAKA,M.YOSHIDA,T.MIURA,N.NAKAO,Y.ONOYAMA,T.YAMADA,T.MUKOUJIMA & K.TSUKADA:"Combined effects of hepatic arterial embolization using degradable starch microspheres (DSM) in hyperthermia for liver cancer." International Journal of Hyperthermia. 7:. 231-242 (1991)
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