Project/Area Number |
03151030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
武部 啓 京都大学, 医学部, 教授 (10028318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 浩 九州大学, 医学部, 助手 (70150422)
塚田 俊彦 京都大学, 医学部, 助手 (10207334)
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
田中 亀代次 大阪大学, 細胞工学センター, 教授 (80144450)
山泉 克 熊本大学, 医学部, 教授 (70107093)
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Project Period (FY) |
1989 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥20,900,000 (Direct Cost: ¥20,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥20,900,000 (Direct Cost: ¥20,900,000)
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Keywords | 色素性乾皮症 / 遺伝病 / ファンコニ-貧血症 / 染色体地図 / DNA修復 |
Research Abstract |
研究目的 高発がん性遺伝病のうち、本研究組織の研究によって、色素性乾皮症の遺伝子解析が順調に進んできたので、本年度はその遺伝子構造の解明、これまで明らかになったA群に加えて、他の群の遺伝子解析、および遺伝子産物の解析に重点目標を設定した。また色素性乾皮症以外のDNA損復修復関連の高発がん性遺伝病も同様の手法で遺伝子解析を進めることを目的とした。 研究経過と成果 色素性乾皮症A群を相補する遺伝子の産物は、DNAに結合するが、その部位と考えられるZnフィンガ-構造を変化させると結合能が低下した。日本人のA群患者は、第4エキソンの直前のスプライシングの部位の変異であることから、それを確認することによってその遺伝子の保因者を検索することが可能なことが実証された。一般の皮膚がん患者の中に、色素性乾皮症のA群保因者がある可能性が考えられるが、約20例について調べた結果は1人もみつからなかった。色素性乾皮症F群を相補する遺伝子のクロ-ニングは、2人の分担研究者によって進められ、それを含むと考えられるベクタ-に組み込まれた遺伝子の分離の完全な成功には至っていない。ファンコニ-貧血症についても同様で、トランスフェクション法で抵抗性のクロ-ンが得られたが、遺伝子の単離には成功していない。ファンコニ-貧血症の遺伝子はヒトの第20あるいは第22染色体上に存在することを示唆する結果が得られた。 考察 本研究課題の3年計画の最終年度の終了に当り、当初の主目的であった色素性乾皮症A群相補性遺伝子のクロ-ニングとその詳細な解析に成功したことは大きな成果であった。他の同様な遺伝子についても、多角的解析は着実に進んだが、クロ-ニングにはまだ成功していない。かなり有望な中間成果も得られ、もう少し努力を続けたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)