Project/Area Number |
03151072
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
竹縄 忠臣 東京都老人総合研究所, 分子老化学系生体情報部門, 部長 (40101315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貝淵 弘三 神戸大学, 医学部・生化学第一, 助教授 (00169377)
浜口 道成 名古屋大学, 医学部・病態制御研究施設分子病態, 助教授 (90135351)
山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所・制癌研究部, 助手 (40202387)
福井 泰久 東京大学, 農学部・農芸化学科, 助教授 (00181248)
光澤 浩 東京大学応用微生物研究所, 生合成第二, 助手 (50202346)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥20,200,000 (Direct Cost: ¥20,200,000)
Fiscal Year 1991: ¥20,200,000 (Direct Cost: ¥20,200,000)
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Keywords | SH_2 / チロシンキナ-ゼ / ホスホリパ-ゼC / カドヘリン |
Research Abstract |
チロシンキナ-ゼとイノシト-ルリン脂質情報伝達系のクロスト-クは、ホスホリパ-ゼCγ(PLC)、PI3キナ-ゼなどSH_2/SH_3領域を介して行なわれている。このSH_2はチロシンリン酸化部位を認識すると考えられているが、どの様なアミノ酸配列が認識に重要であるかわかっていない。我々は、SH_2含有蛋白によく保存されているアミノ酸配列の各種合成ペプチドを作り、EGFーRとPLCーSC_2との結合への影響を調べた。8つのアミノ酸よりなるGSFLVRESが最も阻害活性が高くこの部位が結合に重要な役割を果たしていることがわかった。更にこのアミノ酸配列を認識する抗体を作り、SH_2を持つ新規蛋白を捜したところ、28KDaの蛋白が見つかった。本蛋白はチロシンリン酸化したEGFーRと結合でき、どこの組織にも豊富に存在した。一方、pp60^<vーsrc>の標的蛋白として、カドヘリン・カテニン複合体を見つけた。リン酸化を受けると細胞間凝集能の低下が生じること、チロシンキナ-ゼの阻害剤であるハ-ビ-マイシンでリン酸化が抑制され、凝集能が戻ることから、癌の転移・浸潤に関係しているかも知れないと考えられた。哺乳動物の各種PLCのうち相同性の高い部位をプライマ-として、酵母よりPLCをコ-ドする遺伝子のクロ-ニングを行った。すると、PLCδと最も似かよったPLCー1、という遺伝子がとれてきた。本遺伝子を欠失させると酵母の増殖が極めて遅くなった。
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