Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
発がんプロモ-タ-の作用機能解明のために、PKC以外の発癌プロモ-タ-レセプタ-の存在を仮定した研究を進めた。発癌プロモ-タ-としてTPAを用いて検索した結果、PKC以外のAPA特異的結合タンパクとして、TPAーspecific brnding protein(TBP)と名付けたタンパク5種の存在を確認した(TBPー1〜5)。本年度は特にTBPー2およびTBPー4を中心に解析を進めた。なお、TBPー1〜5はいずれもPKC協性を持たず、抗PCK抗体にも認識されないことを確認してある。 TBPー2は、これまで本研究者らがCNーTPBPと名付けて解析を進めていたタンパク質であって、(1)分子量約7万(ゲル濾過による推定値)、(2)TPAとの結合定数が10^<10>M^<-7>のオ-ダ-,(3)初めは細胞質中にhsp90とコンプレックスを形成して存在しているが,(4)TPAとの結合により速やかに核内に移行し,(5)TPA以外のテレオシジン,タプシガルギン,アプリシアトキシン等の発癌プロモ-タ-とも互いに競合的に強く結合するタンパクであることを確認した。CNーTPBP(TPBー2)のこれらの諸性質は、グルコルチコイドやダイオキシンの核内レセプタ-のそれと酷似しており、本タンパクが発がんプロモ-タ-の核内レセプタ-である可能性を指敵した。本タンパクの大量精製,クロ-ニングなどが進行中である。 一方、TBPー4は本年度に新たに見い出したタンパクであり、(1)分子量約7万(ゲル濾過による推定値),(2)TPAとの結合定数が10^8M^<-1>のオ-ダ-,(3)細胞質に存在し、(4)TPA以外の発癌プロモ-タ-であるテレオシジンやタプシガルギン,アプリシアトキシン等とも互いに競合的に結合するものとして特微付けられる。 TBPー2およびTBPー4とも,nonーTPAタイプの発癌プロモ-タ-であるタプシガルギンに結合するという点で、PKCを優越した発癌プロモ-ションとの並行関係を示す。
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