血球系細胞特異的に発現するSrc型ケロシンキナ-ゼLynと細胞の癌化
Project/Area Number |
03152027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 助手 (40202387)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | チロシンキナ-ゼ / lyn / Src / HTLVーI / トランスジェニックマウス / レトロウィルス / 血球系細胞 |
Research Abstract |
本研究開始時に作成したpZipーneoーSV(X)ベクタ-を用いたLyn発現レトロウィルスは血球系細胞における発現効率が低かったそこで、同細胞系での発現効率が良いとされるpM5ーneoベクタ-に活性化型lyn(C末端チロシンをフェニルアラニンに変異)cDNA(lynーF508)を組み込み,pM5ーlynーF508プラスミドを作成した。ヘルパ-細胞としてGPE細胞を用いLynーFウィルス産生細胞を樹立した。被感染細胞内に活性化型lyn蛋白質を高く発現し、同時に細胞内リン酸化チロシン量の亢進が認められるウィルス産生細胞を選択した。現在、マウス、骨髄細胞のin vitro培養系でのウィルス感染実験を開始している。 トランスジェニックマウスの樹立に関しては、免疫グロブリンのエンハンサ-、SV40のプロモ-タ-の下流に正常および活性化型lyn cDNAを組み込んだDNAを注入した卵由来のマウスを約80匹ずつ得た。正常型lynの候補マウス76匹の尾由来DNAをサザン法により解析したところ19匹のlyn cDNA陽性マウスを認めた。また活性化型lynの候補マウス18匹からは6匹の陽性マウスを認め、解析を続けている。 HTLVーI産生T細胞表面受容体とLynキナ-ゼとの会合に関しては、ほとんど進展していない。しかし、MTー2細胞からIL2受容体を免疫沈降した際、比較的高いチロシンキナ-ゼ活性の共沈が認められた。IL2受容体と会合するチロシンキナ-ゼとしてLckキナ-ゼが報告されているが、MTー2細胞にはLckキナ-ゼの発現は検出されない。現在、IL2受容体とLynキナ-ゼとの会合に関して検討を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)