Project/Area Number |
03152031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松井 泰 東京大学, 理学部, 助手 (50229407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東江 昭夫 東京大学, 理学部, 教授 (90029249)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 1991: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | ras / rho / GTP / PCR / GTP結合蛋白質 / 細胞極性 / 染色体異常 / 核分配 |
Research Abstract |
ras様GTP結合蛋白質の機能を調べる目的で、まず第1に遺伝学的解析の容易な酵母(Saccharomyces cerevisiae)よりras様GTP結合蛋白質ファミリ-に属する新しい遺伝子2つを単離した。構造より、rho類似遺伝子と考えられるので、RHO3,RHO4と名付けた。遺伝子破壊の実験よりRHO3は、生育に重要であり、RHO4は、破壊しても生育速度に変化がなく、生育に関しては重要でないと結論された。RHO3とRHO4の機能関係を調べる目的で二重破壊株を作製したところ30℃で致死となり、RHO3とRHO4の機能が関連していることが示唆された。RHO4をピルビン酸キナ-ゼプロモ-タ-を用いて過剰発現させるとRHO3の欠損を相補したことよりRHO3とRHO4の機能が関連していると結論した。DAP1によりDNAを染色し、酵母の核を顕微鏡観察した。RHO4を欠損した株とRHO3を欠損し生育をRHO4の過剰発現により回復した株の双方で、娘細胞へ核が移行せず母細胞に2つとも核が届まる細胞が5ー10%の比率で観察された。このことは、RHO3 RHO4が細胞を一核状態に保つのに必須であると考えられる。カン細胞などでカリオカミ-がおかしくなるなど、染己体異常がよく報告されており、このような核分配の異常とガン細胞の染色体異常が関係するかどうかは興味ある点である。現在動物細胞のRHO3 RHO4を単離しようと試みている。またヒトでrasのガン化を抑制するKrevー1遺伝子菌物が知られている。構造的に酵母RSRI遺伝子がkrevー1のホモログであろうと考えられているが、機能的には不明であった。今回krevー1を酵母で発現させた結果RSRIと同じ働きをしたことより機能的にも対応する遺伝子であることが明らかとなった。これによりrasとKrevー1の関係を酵母細胞内で明確にすることができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)