T細胞が認識するヒトの内因性ペプタイドの分離・精製
Project/Area Number |
03152038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
滝口 雅文 東京大学, 医科学研究所, 助手 (00183450)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 1991: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
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Keywords | ヒトマイナ-組織適合抗原ペプチド / CTLクロ-ン |
Research Abstract |
1.ヒトマイナ-組織適合抗原の分離・精製 HLAーB35拘束性,ヒトマイナ-組織適合抗原特異的CTLクロ-ンを用いて、このT細胞が認識するペプチドの分離を試みた。ドナ-由来のB細胞株から酸処理して、HLAーB35に結合しているペプチドを分離させ、これをHPLCを用いて分画した。それぞれの分画を患者由来のB細胞株と混ぜ、CTLクロ-ンによる認識を調らべたところ、Fraction31に活性のピ-クがみられた。これらのピ-クは、患者由来のB細胞株より酸処理によって分離させ,HPLCを用いて分画したものの中には見られなかった。このことから特異的なペプチドと考えられた。また、Hmy2C1R細胞にHLAーB35遺伝子を導入させて発現させた細胞からも、特異的なペプチドが分離できた。さらにB細胞からだけでなく、HLAーB35を発現している賢培養細胞からも、特異的ペプチドが分離できた。 2.HLAーB35抗原とマイナ-組織適合抗原ペプチド間の結合の解析 T細胞クロ-ンによって認識されるマイナ-組織適合抗原ペプチドがHLAーB35抗原によってのみ細胞内で結合しT細胞に提示されるのか、それとも他のHLAークラスI抗原にも同じぺプチドが結合するが、拘束分子が異るためT細胞が認識できないのかを明らかにするために、Hmy2CIR細胞に他のHLAクラス工遺伝子を導入して発現させた細胞からの特異的ペプチドの分離を試みた。HLAーA11,B51遺伝子を導入した細胞からは特異的ペプチドの分離はできなかった。このことは、この特異的ペプチドはHLAーB35分子によってのみ細胞内で特異的に選択され、結合していると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)