Project/Area Number |
03152055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中島 泉 名古屋大学, 医学部, 教授 (40022826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯部 健一 名古屋大学, 医学部, 助教授 (20151441)
岩本 隆司 名古屋大学, 医学部, 助手 (60223426)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | retがん遺伝子 / トランスジェニックマウス / メラノ-マ / メラノ-シス / プレ-Bリンホマ / 前がん / 発がん制御 / 腫瘍免疫 |
Research Abstract |
retがん遺伝子を免疫グロブリンH鎖エンハンサ-(Eμ)あるいはメタロチオネイン(MT)プロモ-タ-/エンハンサ-に組み合わせてBCF_1マウス受精卵に移入し作製したトランスジェニックマウスにはそれぞれプレBリンフォ-マとメラノ-マが発生した。本研究ではこれらがん好発トランスジェニックマウスの基礎的性状を調べるとともに、トランスジェニックマウスに発生する腫瘍に対する特異免疫の誘導を試み、この免疫を利用して腫瘍発生を制御することを試みた。 プレBリンフォ-マ好発系トランスジェニックマウスにマウスの交配によってアロ抗原遺伝子を導入しこのマウスに発生する腫瘍をライン化して免疫原とした。この腫瘍をBCF_1マウスに接種するとアロ抗原が標的となって拒絶されたが、このマウスには親トランスジェニックマウスに発生した腫瘍から樹立した細胞株をも拒絶する免疫が成立していた。この免疫はEμーmycトランスジェニックマウス発生腫瘍から樹立した腫瘍細胞株を拒絶しなかったが、Eμーretの他のトランスジェニックマウス個体に由来する腫瘍細胞株やret/MTトランスジェニックマウス発生メラノ-マ細胞株も拒絶した。このことからこの免疫はret特異的であると考えられた。この免疫はまた少なくとも一部、ret特異細胞傷害性Tリンパ球に媒介されることが示された。そこでプレBリンフォ-マ好発トランジェニックマウス系にアロ抗原導入腫瘍細胞株を反復注射し腫瘍発生への影響を調べた。その結果、トランスジェニックマウスにおける腫瘍発生が有意に遅延し、マウスの腫瘍死が抑制されることが見い出された。
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