微小核試験による初代培養腫瘍細胞の放射線感受性測定と最適放射線療法の研究
Project/Area Number |
03152069
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小野 公二 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (90122407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮武 伸一 京都大学, 医学部, 助手 (90209916)
真辺 忠夫 京都大学, 医学部, 講師 (80127141)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 癌細胞放射線感受性 / α値 / ヒト食道癌 |
Research Abstract |
細胞の放射線感受性に関するパラメ-タ-のうち,線量生存率曲線におけるα値は大変重要である。なぜならば、α値は細胞のおかれた状態に余り依存しない、修復し難い放射線損傷を表現しているからである。また臨床における慣用分割照射ではα値の大小が腫瘍の最終反応を決めると考えられているからである。そこで、このα値を簡便、かつ短時間で推定する方法を研究した。照射後の細胞にcytochalasinB2μg/mlを加え、細胞一周期の間培養すると、分裂期を通過した細胞は2核細胞として容易に同定できる。蛍光顕微鏡観察下にmicronucleusや核の不均等分裂等の異常を伴わない、正常核分裂細胞の比率を求め、片対数グラフ上にプロットし、線量効果関係を求めると、広い線量域(0ー10Gy)でほぼ直線になった(γ>0.98)。細胞の放射線感受性をコロニ-形成法と本法で調べ、そのデ-タを各々、ーlnSF=αD+βD^2,ーlnF=aD+bのモデルで解析し、α値とa値の一致の程度を検討した。SCCVII,EMT6/Ku,RIFー1,Vー79,CHOの諸細胞について検討すると、=ー789×10^<ー6>+1.04α(γ=0.982)となり、a値はほぼα値に等しいと言える事が解った。また照射線量率を変化させてa値に対する影響をSCCVII,RIFー1について調べると、a値の変化は小さかった。一方、β値の要素をも含むmicronucleus頻度に対する線量率変化の影響は大きかった。そこで、この方法で14症例のヒト食道癌細胞(手術材料より培養)における推定の値の分布を調べた。病理組織型の分布は高分化型6例,中分化型4例,低分化型4例である。中分化型4例はいずれもの値が小さく,高分化型,低分化型は共にα値の大きいものから、小さいものまで比較的幅広い分布を示した。本法は正常細胞(線維芽細胞)のα値の個体差を研究する手段にもなると考えられ、今後その方向へも研究を発展させる予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)