消化器癌腫瘍マ-カ-分子のtransgenicマウスを用いた機能解析
Project/Area Number |
03152107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
谷内 昭 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50045324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野田 裕治 札幌医科大学, 医学部, 助手 (10165128)
今井 浩三 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (60117603)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | 消化器癌マ-カ- / トランスジェニックマウス / CEA / BGP |
Research Abstract |
CEAファミリ-の機能解析を目的として、トランスジェニックマウスの作製を試み、現在までに以下の結果を得た。 1)Biliary glycoprotein(BGP)isoform遺伝子の単離 RTーPCR法によって、BGPのmRNAには少くとも4つのisoformが検出される。これらは細胞膜直上のspacer domain部分と細胞質内ドメインの一部がalternative splicingによって除かれる結果生ずるため、細胞膜結合型と分泌型のBGP,およびそれらに及ぼす細胞質ドメインの影響を検討する上で有用と考えられる。4つのisoformのC末端部分をPCR産物よりクロ-ニングして塩基配列を決定し、BGPの全長cDNAクロ-ンのC末端を組みかえ、isoformの全長cDNAとした。これらの上流にMMTV long terminal repeatを組み込み、マウス卵注入のためのDNAを得た。 2)トランスジェニックマウスの作製 C57BL/6Jマウス雌より、型どうり受精卵を得、微小ガラスピペットを用いて雄性前核に上述のDNAのうち、今回はsplicingを受けていないisoform(BGPa)2μ1を注入した。これを偽妊娠マウス(ICR)の卵管に移植したところ、仔マウスが得られ、現在のところ明らかな成長異常などは認められていない。尾よりDNAを抽出し、サザンブロット法にてBGPcDNAのintegrationも確認された。 spacer部分のalternative splicingを受ける分子はBGP以外にも知られているが、膜結合型分子の存在意義は未だ不明であり、本実験を通じて、このような機構のin vivoでの役割が明らかにされる可能性があるまた、BGPがCEAと同様に細胞接着分子として働く可能性も示されており、CEAファミリ-の中でBGPのみが発現する肝細胞癌における役割を検討するためにも良いモデルとなることが期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)