Project/Area Number |
03152129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
佐方 功幸 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (80142024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古野 伸明 久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (80219120)
渡辺 信元 理化学研究所, ライフサイエンス筑波研究センター, 研究員 (90221689)
岡崎 賢二 久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (50211115)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
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Keywords | cーmosがん遺伝子産物 / 卵成熟 / CSF / MPF / 代謝的安定性 / リン酸化 / 細胞がん化 / 細胞周期 |
Research Abstract |
cーmosがん遺伝子産物(Mos)の生理機能、機能発現の制御機構、および細胞がん化における発現について、本年度、下記の結果を得た。 1.受精に伴うMPF活性の低下とMosの分解の関係 Mosは卵細胞分裂抑制因子(CSF)としてM期促進因子(MPF)を安定化させ、動物の未受精卵を分裂中期で止める機能を持つ。このことから、受精に伴うMPF活性の低下はMos(CSF)の分解によるとされてきた。しかし、ツメガエル卵の受精に伴うMPF活性とMosの量(あるいはCSF活性)の変化を詳細に検討した結果、MPF活性の低下はMosの分解に先だち、独立に起こることが明らかとなった。このことから、受精に伴うMosの分解の意義が、MPF活性の低下よりも体細胞分裂への移行にあることが示された。 2.卵成熟におけるMosの機能発現の制御 Mosは、卵成熟初期においては代謝的に不安定で卵成熟誘起活性を持つが、後期においては安定化され、CSF活性を持つ。様々なMos変異体を用い、卵成熟におけるMosの不安定性がN未端のアミノ酸により規定されたユビキチン経路によること、後期にはそのアミノ酸に隣接するセリン残基のリン酸化によって安定化されることが明らかになった。さらに、このリン酸化がMosの自己リン酸化によること、およびCSF活性のためにも必須であることが示された。 3.細胞がん化におけるMosの発現 生理的にMosは細胞周期のG_2→M期で機能する。Mosとサイクリンの融合遺伝子を作製し、Mosが繊維芽細胞をがん化するときの細胞周期上の時期を解析した結果、G_1期におけるMosの発現ががん化に必須であることが明らかになった。このことから、Mosの生理活性とがん化活性が異なった細胞周期の時期に発現することが明らかになり、それぞれの活性におけるMosの基質の異同が重要な課題となった。
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