Project/Area Number |
03202126
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高月 紘 京都大学, 環境保全センター, 教授 (80026228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠田 純男 岡山大学, 薬学部, 教授 (50029782)
手塚 還 埼玉工業大学, 工学部, 教授 (50118668)
原口 紘〓 名古屋大学, 工学部, 教授 (70114618)
安井 至 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (20011207)
池田 正之 京都大学, 医学部, 教授 (00025579)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥13,800,000 (Direct Cost: ¥13,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥13,800,000 (Direct Cost: ¥13,800,000)
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Keywords | 先端産業 / 労働衛生 / 有機金属化合物 / ホスフィン / 液体イオン化質量分析 / 生物分解 / 廃棄形態 / 溶出試験 |
Research Abstract |
本研究は先端産業関連の研究、開発、生産、および製品に使用される各種化学物質のうち、有害で、かつ環境汚染を生起する可能性のある元素、とくにスズ、ヒ素、セレンなどの半金属元素を含む化合物を対象として、その制御、処理方式の確立を目指すものであり、本年度は次の研究成果を得た。(1)IC製造にかかる研究所勤務者を対象に調査を行った結果、血液学的所見・肝機能所見にいずれも著明な変化を得なかった(池田)。(2)先端産業関連の有害元素の将来動向予測に関し、先端産業有害元素デ-タベ-ス作成、電子機器中における有害元素使用状況、環境への有害元素の移行量を中心に検討した(安井)。(3)有害廃棄物の廃棄形態に関し、溶出試験条件が溶出に及ぼす影響、廃棄物からの重金属の溶出機構について検討を行い、溶出を支配する機構として内部拡散、廃棄物の酸中和能力(緩衝能)を考慮する必要性を示した(高月)。(4)液体イオン化質量分析法による海中ならびに貝中の有機スズ化合物を検出するための前段分離、濃縮方法の検討、ならびに検出感度向上を行った(土屋)。(5)微量金属元素が排水を通じて天然水中に放出された場合の溶存状態を検討するために、多段階・多元素同時検出クロマトグラフ分析法の開発とその応用に関する研究を行い、天然水のICP検出クロマトグラムから、高分子有機物の溶出ピ-ク位置に対応してFe,Zn,Al,Mn,Si,Ca,Cl,Cu,Sr,Ba,Moなどの金属が検出された(原口)。(6)半導体ド-ピング用ガスとしてホスフィンをとりあげ、各種の処理剤による分解除去をおこない、その化学組成と処理能力との関係や処理条件の影響などについて検討した結果、Cuが酸化剤としてとくに顕著な効果(45.6lーホスフィン/kgー処理剤)を発揮していることがわかった(手塚)。(7)環境微生物への有機スズ化合物の影響、その耐性菌等について検討を行い、20℃で培養して得られた耐性菌はPseudomonas属の菌が多いのに対して、37℃培養で得られた菌はEnterobacter cloaceaなど、殆どが腸内細菌科の菌であることがわかった(篠田)。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)